空白の3年間 フリーター、社会人を経験してあしなが奨学生に
あしなが学生募金では、寄付月間に合わせて「#一緒に募金しませんか?」キャンペーンを実施中です。
学校や会社、仲間内で募金してみませんか?コロナによって街頭での募金活動ができなくなってしまいました。しかしながら、奨学金を必要としている家庭ではコロナの影響でより一層厳しい状況にあります。私たちは街頭に立てない分様々な形でこの問題を皆様に届け、一人でも多くの親を亡くした子どもや親が障がいを持っている家庭の子どもたちが進学できるように応援しています。みなさんもぜひ、学校や会社、仲間内で募金をしてみませんか?
空白の3年間
フリーター、社会人を経験してあしなが奨学生に
はじめまして。#一緒に募金しませんかキャンペーン中の人その2、大学2年生のOです。関東エリアで活動をしています。
さて、奨学生の中には経済的な事情から高校を卒業しても、すぐに進学が出来なかった人がいます。私自身、同級生より3年遅れて大学生をしています。キャンペーン2日目の本日は、そんな学生の代表として私のエピソードをお話したいと思います。
○はじめに:なぜ高校卒業後、すぐに進学できなかったのか
私は母子家庭で育ちました。高校3年生の時に母がガンになり、余命宣告を受けました。見つかった時には手の施しようがない状態でした。私はちょうどセンター試験が終わったばかりの頃で、進路を決めかねていた頃だったと思います。
闘病のために、母はすぐに仕事を辞めることになりました。これから治療にかかるお金のこと、下の兄弟のこと、母の余命があとわずかであることを考えると予定どおりに進学をすることができませんでした。また、進学をきっぱりと諦めて就職をする覚悟も、その時には持てませんでした。決心がつかないまま卒業式を迎えて、私は浪人生になりました。
○大学に入学するまでの間
浪人1年目は家族と過ごしていました。元々うちは金銭的に余裕がない家庭で、それまであまり家族旅行が出来なかったので、最後の思い出作りとして旅行をしたり、母の代わりに家事を担ったりして過ごしていました。その傍らではアルバイトをして進学資金を貯めました。状況が落ち着いたら絶対に大学に行こうと思っていました。当初、母の容態はとても良く、余命宣告を受けていることが信じられないような状態でした。きっとすぐに良くなるだろう。そんな楽観的な気持ちが自分の中にありました。
しかし、容態は日に日に悪化していきました。病気の痛みに苦しみ、入退院を繰り返すようになりました。母は息を引き取ったのは、私が高校を卒業してちょうど1年目の春のことです。状況が全く変わらないまま、私は浪人2年目を迎えました。
浪人の2年目と3年目は働きながら受験勉強をしていました。当時、非正規雇用でしたが運よく働く場所が見つかって、新しい職場で働き始めた頃でした。
母がいない生活は想像以上に厳しいものでした。1年目に貯めた進学資金はすぐに底をつきました。進学を諦めきれない気持ちが自分の中にあって、再び本格的に受験勉強を始めましたが、経済的なことを考えると働きながら勉強をするしかありませんでした。被服費や生活費、削れるものは全て削りました。それでも、進学資金は中々貯まりませんでした。また、親のいない私は教育ローンやアパートの保証人になってくれる人が見つからず、その点でも苦労をしました。結局それから2年間、仕事をしながら受験勉強をする生活を続けました。
○それでも進学を決めたわけ
進学を諦めようとしていた時にある人から言われた言葉があります。
「今ここで諦めたら、貴方は一生後悔するだろう。でも、進学をしてもきっと後悔はしないと思う。だから進学しなさい。3年間、焦がれたことなら達成させなさい」
その言葉が決め手になりました。そして、高校を卒業してから3年経ってようやく大学に進学をすることができました。
○さいごに
ここまで読んで下さりありがとうございました。私は今、あしながさんに支えられて勉強をしています。親を亡くした子どもや親が障がいを持っている家庭の子どもたちが進学をするためには大変な苦労が必要です。経済的な事情により、高校を卒業してすぐに進学をすることが出来ず、浪人を余儀なくされる学生もいます。
私のエピソードを読んで少しでも共感していただいたなら、ぜひ、#一緒に募金しませんか?
キャンペーンのお問い合わせは以下から
https://www.ashinaga-gakuseibokin.org/news/lataest_update/entry-527.html
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