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沖縄の話7「大石林山と聖地アシムイ」(後編2)「頂上に響く天上の音楽(後編)」

 4人で登ったアシムイは、頂上で不思議な音楽を聞いたけど無事に下山できた。

 だけど、頂上で聞いた不思議な音楽が気になっていた。頂上まで聞こえる場所でスピーカーがあるような施設というと、この辺には大石林山の精気小屋ぐらいしかない。でも、そうなると下から上に向けて音楽かけないといけなくなる。下から聞こえたのならすぐわかる気もするし、そもそも、頂上まで聞こえるほどの音量で音楽なんてかけるだろうか・・。
 
 このアシムイの頂上で聞いた音楽について、東京に帰ってリーディングのふくおかAさんに聞くと
「神様たちが集まってお祭りをしていたんです。1月3日は久高島で、4日はアシムイでお祭りをしてたみたいですよ」
と、リーディングで情報を取ってくれた。
 この説明で、山頂でみんなが聞いた音楽は天上の音楽だったとわかった。ふもとのアシムイの看板の前で俺が一人聞いた音楽も、グーグルマップをみると近所に民家はないので、あれも天上の音楽だったのかもしれない。唯一可能性が残っている大石林山の閉園時間のお知らせかどうかは、来年また行って確認することにした。
 
 ん?アシムイの前の1月3日は久高島で神様たちがお祭りしていたって、俺1月2日の夜に久高で泊まっているから1月3日の昼間は久高島にいたんだけど、、。
 まったく意識せずに沖縄の神様の正月のお祭りを二日連続居合わせていた。ふくおかAさんに前日に久高島に泊まったことまでは話してないから、これも驚いた。繰り返すが、沖縄では不思議なことがよく起こる。

 話を2019年1月4日のアシムイ下山後に戻す。
 帰りも那覇に向けてまたみーちゃんが運転。赤田さん曰く「私が運転するより1時間以上早い」とのことだが、すごいのはカーナビもなしにある程度の説明で目的につける点だ。よく女性が苦手だと言われる脳内マッピングの能力がすごく高い。女性が苦手というのは、あくまで統計上そうだというだけで、全員がそうではないのだとよくわかった。

 みーちゃんがタクシー運転手レベルに運転うますぎるので、帰り道に沖縄市の民宿「久保田荘」に寄ってほしいとリクエストした。

民宿 久保田荘(沖縄市胡屋5-18-3) 電話:098-933-5073
僕が初めて泊まった時は、個室1500円で超格安だった。今は個室2500円

  この久保田荘には、沖縄住むより前から泊まりにいって、お客さんなんだけどとても仲良くしてもらっている。
 2016年12月に面接の結果が当日に出て、那覇に住むことが決まった時も当日にすぐに那覇から来て、5日後から仕事で那覇に来るけど、住むところが決まってないから東京で育ててるガーデニングの植物を預かってほしいとお願いして、実際に賃貸を借りるまでの数カ月間も植木鉢をいくつも預かってもらって世話してくれていた。久保田荘の女将さんがガーデニングが趣味だったからお願いを聞いてもらっていた。

 だから、近くに寄ったらあいさつだけでもしておきたい。なにしろ、泊まった時にも、お客様用にリビングではなく、住民用のリビングに呼んでもらって寝るまでゆんたくしてもらうほど。まるで親戚の子w
 
久保田荘に着いて、
「5分待ってて、あいさつして写真撮って戻るから」
と、3人を車に残して車中から電話していたので、夜だけど中に入った。
 中では、僕が昨年(2018年)4月に東京に引っ越して以来、あいさつに来たというので歓迎してくれて、写真を撮った。
 久々なので話が盛り上がり、
「東京に引っ越しての冬は寒くて、職場の人に
 『さすがに東京の冬は本気だね、沖縄の緩い冬と違って寒いね』
 って言ったら、
 『今年暖冬であったかいんだよ』
 って言われましたよw沖縄で二冬いたからこっちに慣れちゃってたから」
などと、会話してたら、あっという間に15分が過ぎた。

 慌てて、車に友達を待たせているというと、
「車の友達と飲みなさいね」
と、アメリカ製の日本で売っていないでかいジュース(2Lサイズ)と紙コップ、島みかんもたくさんくれた。
 車に戻り、みんなにジュースと島みかんをもらったと説明して分けていると、国頭村のH安山さんの時と同じで
「池君は、わらしべ長者みたいに何かもらってくるね」
と言われた。
 夕食をみんなでレストランで食べて、うるま市で克枝姉ちゃんを降ろして、那覇に入った。

 那覇市でも、運転手のみーちゃんに頼んで民宿『照美荘』に連れて行ってもらった。ここで泊まるつもりだったが、最後の1室が正月で酔っ払った親戚が入ってしまって満室だと言われてしまった。じゃらんで見た時は空いてたが、じゃらんを通すと手数料が取られると聞いてたから、予約せずに直接来たが、親戚が泊まってしまったか。

 仕方ないので、泊まらずにお世話になった照さん(照美荘のオーナーで、那覇に住んでた時に亡くなったおばあちゃん)の仏壇にお線香を上げると、照さんの息子で今のオーナーから
「正月に来たらおせちあげたのに」
「いや、今回はパックツアーで来たからホテルが1泊付いてて、元日は泊まれなかったんだよ」
「泊まらなくても遊びに来たらおせちあげたよ」
「あ、泊まらなくても遊びに来ればよかったんだw」
と、話した。
 帰ろうとすると、照さんの仏壇のお供え物のお菓子と人数分のさんぴん茶の缶ジュースをくれた。
 車に戻ると、俺が途中下車してあいさつする度に物をもらってくるのが3回も続いたので、
「この子すごーい!」
と初めて会う赤田さんの友人2人は笑っていた。いや、すごいのは親切な沖縄の人だろうって思っていた。

2019年正月の沖縄旅行でもらった物。みんなと分けた分と食べた分は減っている。ほんとに沖縄では毎回物をよくもらっている。不思議なほどに親切にしてくれる。

 結局、明日の朝8時ちょうどの羽田行きの便に乗るので、簡易防音の個室でブランケットの貸し出しがある国際通りのネットカフェに泊まった。結果的に照美荘で泊まるより安くすんだ。
 朝6時半に赤田さんがネットカフェに迎えに来てくれて、那覇空港まで運んでくれた。ここでも赤田さんにお世話になっている。だから、沖縄のお母さん。
 沖縄から東京へ引っ越して10カ月ぶりの沖縄旅行だったが、すごく歓迎してくれた。なんとなく、アシムイに3人を連れていくお役目を果たしたからかなあと思った。
 ともかく、2018年4月にアシムイ・大石林山の龍「ちーちゃん」が東京に一緒に来てくれてから、初めてのちーちゃんの里帰りでもあった。

沖縄の話8「大石林山と聖地アシムイ」(終編1)「聖地に呼ばれない人」|池さんにつづく

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