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出雲の話1「出雲大社の縁結大祭」(沖縄と出雲のコラボ)

 沖縄に次いで、出雲や伊勢神宮でもよく親切にしてもらうのだが、沖縄と出雲のコラボでよくしてもらったことがあった。
 出雲大社では、毎年全国から神々が集う「神在祭」が行われ、それに合わせて2014年から4年連続で参拝に行っていた。
 その神在祭の開催中に「縁結大祭」(えんむずびたいさい)が執り行われる。縁結び大祭は、往復はがきで応募(祈祷料5000円)し、今まで2回参加させてもらった。この大祭は、出雲大社の八足門内で開催され、当日に各都道府県から一人だけ代表が選ばれる。

 1回目は東京からの参加だったので代表には選ばれなかったが、2017年に参加した2回目では沖縄(当時は那覇市在住)から参加して沖縄県代表に選ばれた。
 
県代表になると、八足門内最前列に座席が用意され、九州・沖縄の各県代表と一緒(同時に5~7人ずつ)に近くでの参拝と絵馬(幸縁むすび祈念絵馬)の奉納をさせてもらえた。県代表者以外の座席は決まってないので早い者順で選ぶことになり、直接大国主大神の一般人が近づける一番手前での参拝はできない。絵馬も後で自分で結んで帰る。

 東京からの参加者は多いので、代表者に選ばれる確率が低い(倍率が高い)。県で一人だから。選ばれるかは本当にご縁なのだろう。(一部文章削除修正)
 もちろん、応募した往復はがきで住所を確認するからごまかしはできない(というか、神事を受けるのに嘘つく人はいないと思う)。

 沖縄に住んで約1年ぐらいだったが、おかげで県代表になれた。沖縄から飛行機の直行便がない中、出雲まで来たかいがあった。沖縄同様、出雲も来る度に親切やラッキーが起こるのでとても好きなところだ。それは次回記す。
参考:縁結大祭 | 出雲大社

 出雲大社に行く時には、着物(和服)を着ることが多いのだが、この2回目の縁結び大祭の時に、初めて大社に来た時に知り合った奈良の友人を八足門の入口前で待っていると、中に入る参加者がほぼ全員会釈していってくれた。
 みんな礼儀正しいなと思ったが、途中で着物を着ているから神社の関係者と思われていたのだと気づいた。
 まあでもせっかくだし、県代表になってすこぶるご機嫌だったので、
「楽しんでいってね!」(ユーチューブの動画風)
と言っているような微笑みを浮かべて、縁結び大祭の参加者に入口で会釈を返しながら友人を待っていた。

 大社に着物を来て参道を歩いていると、バスガイドさんも神社の関係者と思って勘違いしてあいさつしてくれる。すれ違いざまなのでいちいち否定する時間もないので、そのまま「ご苦労様です」といった感じであいさつを返していた。それもごく自然に。なんというか、過去世で神職だったそうなので、神社ではリラックスというか安心感するし、周りの参拝者もみんな同じ神様にお参りきた仲間のような感覚がある。

 ある時、神楽殿の前で通り雨が来たので、待機中のバスガイドさんに
「すいません、そこの売店に行って傘を買ってくるので、ちょっとだけ傘貸してくれませんか?」
と、着物を濡らしたくなかったので、20メールほど先の売店に行って戻る間だけ傘を貸してくださいとお願いした。すると、
「あっ、私が買ってきます!ビニール傘ですか?普通の傘ですか?」
と、完全に勘違いして気を使ってくれた人がいた。
 さすがにそれは悪いので、傘だけお借りした。それでもかなり何回も「代わりに買ってきますって」との押し問答があった。いや、神社関係者じゃないから(ただの観光客w)気を使ってもらってがっかりさせてもと思っていた。

 着てる着物(和装)は、神職さんの着る装束(狩衣)とは全然違うんだけど、和服着ない人からしたら同じに見えるのかもしれない。ちなみに襦袢は、古代文字のデザインでヤフオクで競り落とした一品で、一時期なぜか着物を買いそろえていた。男性の着物は、習わなくても簡単に着れる。
 元々は、縁結大祭や御祈祷などを受ける時のドレスコードで、ジーンズや短パンは禁止されていたため、神様はスーツは着てないだろうと着物を選んだだけなのだが、着物を着てる男性が少ないせいか、珍しいでいかいろいろと助けてもらっている。

【出雲市観光大使  和田さんとのご縁】
 初めて大社に来た時に、神門前のお土産物屋(当時)のオーナー(というかご実家だった)の和田さんと知り合って、以降自宅で着物に着替えさせてもらっている。
 この和田さんの実家のお土産屋は、その後建て替えて1階がスイーツ店で2階がレストランの「神門通りAel」になったが、元のお土産屋は映画『釣りバカ日誌』のロケ地で、主人公の浜ちゃん(先日光に還った西田敏行さん)の奥さんの実家(出雲大社の鳥居のそばのお土産屋)という設定だった。

今はもうない和田さんの実家の「ご縁の店福屋」
ご縁の店福屋は釣りバカ日誌のロケ地(みち子さんの実家という設定)だった。西田敏行さんたちののサインが飾ってある。ここでもロケ地と縁があった

 1回目の縁結大祭の時に、着物で履き物が下駄だったので草履を買いに行くと、普段は観光ガイドのお仕事で実家のこのお土産屋にはいない和田さんがたまたま店を開けようとしていた。そこへ初めて来た僕が、
「縁結び大祭に参列するんですが、下駄だとカランコロンと音がするし、履き物の格として草履がのぞましいので、草履はありますか?」
と事情を話すと
「女物の草履なら売ってるけど、、男物のはないから、持ってる人から借りてきてあげる。うん、あなたのこと信用した、留守番してて!
「えっ!?お客さん来たらどうするんですか?レジは?」
「ああ、大丈夫よ。まだレジ開いてませんって言えばいいし、大体お土産は帰りに買うから朝は買う人いないわよ」
と、初対面なのに着物姿の俺一人を店に残して、和田さんは草履を探しに出ていった。急展開すぎるで茫然とする。なぜに会ったばかりなのに僕を信用したのだろうか??

 この時は縁結大祭の席確保のために朝早くに来て、席を確保して1時間半以上は待つ予定だったから、時間的には店番してても問題ないけど、まさか人生初の店番を出雲でするとは思わなかった。それに着物だから、万引きとか何かあっても走れないからハラハラしていた。
 というか、今になって思えば出雲大社の神門前で万引きする愚か物はいないと思うw

 少しして実際にお客さんが来た。カップルだった。
内心あせったが、
「レジがまだ開いてないんです」
と、先手を打って説明すると
「見てるだけです~」
との返事で問題なかった。
 店員みたいに見えるけど、自分もさっき来たお客だとはバレなかった。
というか、出雲なので着物を着た店員さんだと思われていたようだった。
 30分もすると、普段店を営業している従業員さんが来て、
「和田さんから話は聞いています」と店番を代わってくれた。人生初の接客業だったw

2014年神在月の出雲大社神門前のご縁の店福屋。初めて来た出雲で初めてきた店で来てすぐに着物姿で店番をしていた(笑)。本当に信じられないご縁。右側にいるのは、本来の店の従業員さん。和田節子さんは、僕の頼んだ男物の草履を借りに行っていた。

 その後、和田さんが男性用の草履を借りて戻ってきて、ケーキとお茶を出してくれた。お茶しながら、東京から来ましたと話すと
「東京の何区?」
「杉並です」
「杉並のどこ?」
と、詳しく聞いてきたので、出雲の人に西荻窪なんて東京のローカル(マイナー)な地名がわかるかなと思いつつ、西荻窪ですと話すと、
「へぇー珍しいわねぇ。私、東京女子大行っていたのよ」
「ええーー!?東女(とんじょ)行ってたの?うち近所ですよ!女子大の前の道(女子大大通り)を東に行くと僕の部屋に着つきますよ」
「すごいご縁ねえ(笑)」
「ご近所さんだったんですね」
と、住んでた時期は違うものの、まさかの西荻窪つながりだった。さすが出雲、縁結びがすごい。言うまでもないが、出雲大社の祭神の大国主大神は、縁結びの神様として有名。男女の縁だけでなく、あらゆるご縁を司る。

2015年、出雲でお世話になっている出雲市観光大使の和田さん(㊧)のご自宅にて、着物に着替えさせてもらう(出雲2回目の時)

 その後、和田さんに探してきてもらった草履を借りて(サイズもぴったりだった。サイズは説明してないのにだ)、さらにただで荷物も預かってもらった。初めて会ったのにすごく親切にしてもらった。お世話になったお礼も兼ねて、店で御朱印帳や勾玉などのお土産を買った。なので、僕の使っている御朱印帳は出雲大社の絵柄だ。

 翌年(2015年)の神在祭で出雲に来ると、和田さんの家に招待されて抹茶を立ててもらい、着物に着替えさせてもらう場所を貸してもらうなど、その後も来るたびにとてもよくしてもらっている。今ももちろん交流がある。今年(2024年)の夏の甲子園で大社高校が大活躍(県立高校でベスト8に進出)した時には、和田さんに電話したら、
「母校です!甲子園には1回戦と3回戦に応援に行きました!」
と大喜びしていた。両方とも勝ってる試合だ。

 ちなみに和田さんのお父さん(お義父さんかな)は、出雲大社で神職として奉職されていた。2015年の2回目に出雲大社に来た時は、和田さんの案内で神在祭に先立つ「神迎神事」を見に行くのだが、その辺は別の話で書こうと思う。
 神迎神事の写真は、noteの「不思議な話、スピな話」のマガジンの画像に使っている。↓

沖縄とお線香1「神人の上原先生、神様の合図」|池さん (note.com)
沖縄とお線香2「宿とラップ音」|池さん (note.com)
沖縄とお線香3「英霊と土佐之塔」|池さん (note.com)

龍の話1「龍が体内に入る」(ちーちゃんとクーちゃん前編)|池さん
龍の話2「クーちゃんの帰還」(ちーちゃんとクーちゃん後編)|池さん
龍の話4「クーちゃんの導き」「ちーちゃんの一喝(前編)」|池さん

沖縄の話1「首里城火災とS川(前編)」|池さん (note.com)
沖縄の話2「首里城火災とS川(後編)」インフィニーのチャネリング「首里城の記事、霊的な結婚」|池さん

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