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デジタルデザイン校正のおすすめは?
ポッドキャスト「アシカガCAST」第782回の要約記事です。
デザイン校正ツールは何がいい?
先日、デザインのフィードバックを得る最適な方法についての質問をThreadsで見かけました。そこで今回は、デジタルデザインの校正ツールについて話をしたいと思います。
静止画の制作物の、誤字のチェックもそうなんですが、文字の大きさや色の変更、写真の入れ替えなどデザイン面での校正や意見をもらうためのツールの話です。
企業向けならZiflowがおすすめ
企業でしっかりとコストをかけて運用するなら、Ziflowがおすすめです。ブラウザ上で使えるクラウドサービスで、デザイン校正やレビューだけでなく、承認フローも作成できます。
Ziflowはサブスクリプション形式ですが、校正をしてもらう人に関しては料金はかからず、何人でもゲスト校正者として使ってもらうことができます。
また、企業向けデジタル校正ツールとしては、Brushupも有名です。
お手軽ツールとしてはAUN(アウン)がおすすめ
フリーランスの人などでコストを抑えたい場合、そして校正する側がデジタルに不慣れな場合におすすめのツールを考えてみたいと思います。
まず、お手軽に使えるツールとしてはAUN(アウン)がおすすめです。ユーザー登録不要ですぐに利用できるお手軽さで、ブラウザ上で画像やPDFをアップロードするところまでのハードルが低いと感じます。
ファイルをアップロードしたあとでリンクを共有すれば、デザイン上の特定箇所を囲ってコメントしてもらうことができます。
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無料でログインもなしで使う場合には、7日間有効なリンクが作成可能です。7日間あればデザインのフィードバックのやり取りは十分というケースは多いでしょう。
Dropbox Paperでもデザイン校正できる
ドキュメント作成/共有ツールのDropbox Paperもデザイン校正に活用できることは、あまり知られていないかもしれません。Dropbox Paperに貼り付けた画像には、特定の場所にコメント可能です。クリックした場所に数字が自動で付いて、その箇所に関するコメントを残せます。
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コメントはツリー状になって返信ができます。コメントするにはDropboxアカウントが必要ですが、アカウントを持っている人は意外と多い感触があります。
Miroなどのオンラインホワイトボードを使う
Miroなどのオンラインホワイトボードツールをデザイン校正に使う手もあります。校正する側にもユーザー登録が必要ですが、Miroの場合には無料プランの範囲内でなんとかなると思います。
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ビデオ会議のZoomはアカウントを持っている人が多いと思うので、Zoomのホワイトボードツールを使うのも良さそうです。しかし、無料ユーザーの範囲でどこまでできるかは、詳しく調べてないのでわかりません。有料のプロプランでもホワイトボードは3つまでしか作れない制限があるので、意外といろいろな制限が厳しいんじゃないかと予想します。
Adobeのツールのレビュー用に共有機能
Adobe Creative Cloudユーザーであれば、Adobeのツールを校正に使うのがおすすめです。IllustratorとPhotoshopには「レビュー用に共有」という機能があり、作ったデザインをすぐにクラウド上で共有できます。
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共有されたデザインに対して、任意の場所を指定してコメントを残せますす。共有時の設定でリンクを知っている人が誰でもアクセスできるようにすれば、Adobe IDでログインしていない人でもそのデザインを見ることが可能ですし、コメントの追加もできます。さらに、iPhoneのSafariから閲覧もコメントもできました。
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さらに、もっとおすすめなのが、Adobe AcrobatでPDFを共有することです。デザインの任意の場所にコメントするだけでなく、豊富な注釈機能が使えます。テキストのハイライトやフリーハンドでの書き込みなどが可能なので、より直感的にわかりやすく修正指示が入れられると思います。
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ただし、スマホからAcrobatでコメントするにはアプリをインストールして利用するとともに、ログインが必要です。スマホからの校正が必要な場合には、IllustratorかPhotoshopの共有機能の方が便利ということになりますね。
デザインツールの共有・レビュー機能
Canva,、Adobe Express、Figmaの共有・レビュー機能も調べてみました。
Canvaにはデザインの承認とフィードバック機能(コメント機能のみ)がありますが、チーム用の機能なので、Canva上の同じチームのメンバーと使うためのものでした。
Adobe Expressには共有機能はありますが、コメント機能はありません。
Figmaは共有したデザインにコメントを入れる機能がありますが、コメントにはログインが必要なようです。
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え、Airtableでこんなことできるの!
— アシカガコウジ/デジタル活用Podcast (@ashikagacast) December 22, 2020
画像や動画の校正に便利そう。 https://t.co/1vPYs2JWmc
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