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トッド先生、50周年ツアーの記録。

 コロナ前、2019年の5月だったか、トッド・ラングレンの来日公演、東京といえば東京スカイツリー? そのスカイツリーの下でコンサートをしたいと考えたのか? すみだトリフォニーホールという墨田区の区民会館で東京公演は行われました。

 私も1990年から約30年、トッド先生の音楽に、それはそれはどっぷりと浸かってまいりまして、私にとっても30年を振り返るような思いで会場へ。
 それまでの来日公演では聴いたことのなかったような、昔のトッド・スタンダードナンバーを惜しみなく披露してくれまして、私の30年がさざ波のごとく押し寄せてくるのでした。

 そのワールドツアーの記録が、CD&DVDのセットで発売となりました。ここ数年は、ユートピアの作品も含めて、このような形できちんと記録として残すという、ご本人にとっても、ファンにとっても、申し分のない思い出の記録なのです。

 日本の古参アーティストの場合、同じような商品を発売するのはいいんだけど、バカ高い!

 トッド先生のこのCD2枚+DVDの3枚組で、4000円程度です。円の価値が下がっている今日にも関わらず、この良心的なお値段。そういう部分も、人任せにしないところが、やはりアーティストなのかもしれませんね。
 
 当然、ミックスもご本人が手掛けています。
 何より、この演奏を支えている強力なバンドメンバー陣、言うまでもないな。
 この細部までこだわりぬいているところは、日本人にはなかなかマネできないんでしょうね。もちろん、いらっしゃいますけど。
 
 結論。いいものを観たり、聴いたりすると、その価値基準は上がります。その目線でどうしても見てしまうと、日本ってショボいなぁと感じてしまうのは、許してください。

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