The Boo Radleys「EIGHT」は、見事なポップスと音の宝石箱。

これまで、グループとしてのサウンド的な側面にも、とても興味をひかれていたけど、今回は「音」選びというか、「音」のデザインが見事で、最初に受ける感触というか、タッチがものすごく心地好い。もちろん好みの問題は大きいと思うので、個人的な意見でしかありませんけど。
さらに、独特のポップセンス、前作の王道ベースから一歩先の、冒険心が垣間見える、マニアのツボを刺激する作品に仕上がったと思います。

どうして日本人より、外国人のほうが、レコードを作ることに長けているんだろう?
日本人のアーティストのアルバムなんか、近頃のものは特に、最後まで聴けた試しがない。
だいたいこんなものだろうと予想できてしまう、もしくはきっとこんな素晴らしい作品を届けてくれるんじゃないかという、過剰な期待ががっかりさせてしまうのかもしれないが。
それにしても、最後まで聞くに堪えがたいものが多すぎて。
すべてとは言わない。少ないと言ってるだけ。
コーネリアスなどは、期待通りだったりするし。

日本の音楽をバカにしているわけじゃない。
やっぱり長年馴染んだ感覚はしっくりとくる。
しかし、なぜか英国のバンドの新作が、想像以上によくて、心地好い音がいっぱい詰まっていて、何度も聴きたくなる、そして完成された感、満足度が高い。
つまり、日本のレコード会社のプロデューサーやディレクターがいかにレベル低いかってことかもしれません。海外のスタッフと作ったら、もっといいものができるかもしれません。
どうしても日本では、売れる音楽を求められるから。
それよりこっちにして、と差し替えられちゃうのかもね。
創作意欲もなくなるよね。
できたものを、一生懸命に売ってくれるレコード会社はもうなくなってしまったんでしょうか?


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