【療育:発達外来での診断】
前回のリハセン面談から約1週間...発達外来の診断を受けてきました。
結論、"行ってよかった"。
twitterにもその感動を書いたのだけど、良い先生に巡り会えた。
今回は、発達外来での診察内容を残していきます。
長くなってしまったのと、まとまりない内容になってしまいました。
ご容赦ください。
問診票がこまかい
初診なので問診票書きます。別室に案内され、夫が息子を見てくれている間に書き書き。項目が発達外来なだけあって、項目も普通の小児科とは違った。
あ、ここも母子手帳必須だったので、発達系においては必ず母子手帳持参だなと思った。
診察室に入る瞬間から診察が始まる
「新卒の面接か」みたいな感じで、部屋に入った瞬間から先生は息子の様子を見ていたと思う。
マットを敷いておもちゃを置いてくれて、「ここにどうぞ〜」と。
夫が息子を降ろしたら、「あら初めての場所は大丈夫そうね〜」と。
おっとりした女性の先生だった。
簡単な質疑応答による問診
出産の話からスタート
書いた問診票を少し見た後、出産の時の話からスタート。
母子手帳を渡して、特に大きなことはなかったねと。
一応気になっているということで、羊水混濁から56時間後の出産だったと伝えたら「あら....大変だったわね......」と...あ、これ大変だったんだ?
0歳の時気になったこと
・後追いがなかった
・抱っこしなくてもセルフ寝してくれていた
・離乳食は後期から家でのご飯は全く食べなかったこと(保育園の給食はまぁまぁ食べていた)
・0歳〜1歳にかけての秋冬(1月生まれ)はほぼ毎週熱を出し、38度以上の熱が3〜4日持続、かつCRP値10前後を頻出※
先生が必要と思った内容はメモをされていき、その後も質疑応答を繰り返しながら診察は進む。
※CRP値は通常0.3程度。肺炎の場合9以上の数値を出すという。
息子はCRP10以上でも元気だし、数回総合病院へ行って検査しても肺炎診断をもらったのは1度のみ、not入院で抗生物質のみでした。
未だに原因不明ですが、1〜2歳にかけての秋冬の発熱は1度のみで、発熱原因はインフルエンザ予防接種の副反応でした。
現状特に気になっていること
過去の話をしながら、現在気になっていることは問診票にも書いたが詳細を話した。
◆偏食
ほんの少しでも硬いと感じたら全拒否なので、野菜は食べれても完了食並の柔らかさにしている。
◆人と関わりを持たない
お友達や大人とあまり遊ばない、ルール関与無視、大人の真似しない、等。
◆感覚過敏疑惑
手、足、口など...。手は0歳の時から触られるのを嫌がる。足はつかまり立ちも歩き始めも遅く、最近は足裏の感触をよく楽しむ行動が見られる。口はストローマグなどのシリコンを半年嫌がったり、スプーンの金属が口にあたるのを嫌がったり、お肉大好きだけど食感によっては食べない、等。
結果、やはり人との関わり方が苦手なのも、感覚過敏なのも、当たっていた。
子どもの様子を見ながら進む診察
息子が持ってきたおもちゃも、出してもらったおもちゃも飽きてきた。
ウロウロを部屋の中を物色したので、先生が「めぇ君、これどうぞ」と。
息子、興味なくガン無視。私は"あぁいつものだ..."と思ったら、「よーし!そしたらとことん相手したくなるぞ!!」と燃え始めた。まじか。
「めぇくん、これはどう?これはね〜滅多に手に入らないんだぞぉ〜!ほらっ、どうだ!」と棒に紫色に何か(?)がついた療育系知育系おもちゃであろう物を差し出した。
息子にヒット!ぶんどって楽しそうに触る息子。
満足そうなドヤ顔の先生。
「滅多に手に入らないこれの正体は何者...!?」と思う私と夫。
先生「めぇくん!この本一緒に読もっか!ねこちゃんはどれかな?」
息子「(それよりも自分で読みたいです!)」とぶんどる。
先生「あ、あぁ、はい、そうね、あなたは自分のペースで見たいのよね笑」
そんな感じで先生が息子と少し触れ合っては、私と話したりして、診断が進んでいった。
急にチェックリストを渡され書き込む
発達の説明を受けている最中、急にチェックリストを渡される。
何やらM-CHATというやつ。
先生も気付いてはいたが念のためやろうと言って、質問に対してYes/Noを回答していく。
結果は、やはりコミュニケーションが弱いとの事だった。
このテストで知ったけど、”指差し”はコミュニケーションの一種であるという。
・●●はどれ?と聞いて指を差して回答してもらう
→できる
・前から歩いてくる犬を指差したりする
→できる
・あれを取って欲しい、食べたいといった要求の指差しをする
→しない(できない)
ゆえに指差しは重要な項目であるのだと思った。
「ゆっくり」なのか「アンバランス」なのか
発達には”ゆっくり”と”アンバランスの凸凹"の2種類があるという。
ただゆっくりな場合は、テスト結果が全て平均的になるらしい。
しかし、息子の場合はASD傾向と少し多動(ADHD)があるという。
ASDは予想していたけど、多動ってこういうことだったのか!と納得。
いつも保育園の集合写真抱っこされてる〜(^^;)
園のクリスマス会も1人うろちょろしちゃってて...これが多動なのか...
発語が遅い理由はいくつかあるという。
真っ先に確認すべきことは「聴覚障害」であるが、息子は名前を呼ぶと振り向く。
少しずつ単語が増えてきているので知的でもなさそう、脳神経にも問題ない。
息子は感覚の過敏さ、コミュニケーションの弱さから、ASD傾向だとうという診断結果がおりた。
早期療育への理解と、親に寄り添ってくれる姿に滝の涙
診察中、息子があちこち部屋を漁りまくってたけど、先生も快く相手してくれ、その都度私や夫が息子への声かけの内容も聞いてくれていた。
その都度、「お母さんとても上手。関わり方がとても上手よ。お父さんも上手。よくめぇ君のこと見てるわね」と言ってくれた。涙出そうだった。
そして、早期療育希望についても話をした。
・小規模園で3歳児4月で転園があり、1月生まれのため3歳児検診のタイミングでは遅く園同士の引継ぎが難しくなるということ(そう言われた)。
・息子が孤立していることについて、保育園側が対応に悩んでいるということ
・療育を検討しているが受給者証がないと療育が難しいこと
・息子の得意不得意を理解・活かしていく方法を知りたいこと 等
小規模園で転園があるという点が大きく、先生もそれなら早めに動いた方がみんなにとって良い方向になるねと、とても前向きにご理解いただけた。
診断書には、「(略)ASD疑いのため、療育を必要とする」。
その言葉にはなんだかとても重みを感じた。
まだグレーなのに私たちの意向で黒にしてしまっていいのか?と少し喉元がつっかかった。でも嘘の診断内容ではない。
M-CHATで療育を必要とする結果が出ている事実がある。
私と夫だけの力でこれを克服させていく方法も分からない。
だから、この診断書を書いていただいた。
何よりも、私が子供時代とても苦しんだのだ。同じ思いをしてほしくない。
その子の"性質"を知り、認め、対応することが大切
「この子はこういう性質なんだと思ってあげてね。」と先生から言われた。
これがとても印象深かった。
きっと認めたくないと思う親もいるはず。
私も夫も息子については”変わった視点を持った子”と思っていたが、今回の診断で今まで”なんとなく”だったことは”確信”になった。
▼先生が言っていた息子の特徴がこちら
・コミュニケーションが弱いこと
・マイワールドが強いこと(強烈なマイペース)
・手足口等の過敏の可能性があること(感覚が鋭い)
・視覚からの情報処理が早く優秀
・記憶力がいい
・高いところが好き
・大人の言うことは本当に理解している。都合の悪いことは聞こえてないフリをしている。
「自分が思っていた予定(プラン)から少しでもずれると癇癪爆発するので、事前に伝えてあげるのがこの子のポイント。大丈夫、ちゃんと前もってきちんと伝えれば理解するはずだから。」
今はこの言葉がお守り。
診断内容聞いてもショックどころか、「あ、だから今までそうだったんだ!」と全てがつながった感じがして、より一層息子の事を理解できた気がしてとても嬉しかった。
最後に
まだまだ書ききれないほどの濃ゆい濃ゆい内容でした。
夫が役所へ足を運び情報収集し、あちこち電話をかけてくれたおかげでもある、ありがとう。
でも発達外来の診察を受けて思ったのは、専門家とソーシャルワーカーさんは知識も視点も全く違うということ。
当たり前なんだけど、ソーシャルワーカーさんは診断くだせないから、レベル付けくらいしかできない。でもそこから医師の診察半年待ちは長いよぉぉぉぉ!!!!
あ、そしてASD傾向の症状として「横目で見る」について息子がそれをやっていたんだけど、「周りに迷惑かからないことはどうぞご自由に〜で大丈夫よー!ただ目の感覚楽しんでるだけだから!」とのこと。ほっ。
しかし、絵本やオモチャを踏んで足裏の感覚を楽しむことについては、「踏んではいけないものについては気を逸らしてあげてね、注意しても効果はないと思ってね」とのこと....おぅ....
てことで、今回はここらへんで失礼。
おまけ:先生とのやりとりの一部
先生とは以下のような感じで、1つずつ息子のことを紐解いて行った感じです。こんなやりとりをたくさんしたので、とにかくinputが多すぎて頭パンクしそうだった。
①からあげのこだわり
先生(以下、先):偏食っていうのはどんな感じ?
私:離乳食後期はほぼ家のご飯は食べず、保育園の給食はまぁ食べてました。1歳4ヶ月くらいにいろいろ食べれるようになりましたが、最近は野菜は全く食べないです。
先:お肉は食べる?
私:お肉とお魚は大好きです。でも、お肉も少し固かったりすると食べません。からあげ大好きですが、衣がカリカリ系のからあげは嫌いです。
先:え、ご飯作るのめんどくさいね.........
私:(本音を代弁してくれてありがとう先生)
②視覚優位
息子、カーテンの隙間からわずかに見えただるまさんの絵本を見つけて取り出す。
先:あらあら見つけたのね、どうぞ〜。よく見つけたわね...
私:家にある絵本はすごい覚えているんです...背表紙覚えてるし、ページも言葉も全て覚えているように感じます。
先:うん、この子は目からの情報処理がとても早いのよ。そして記憶力がいいと思う。
私:あ、そうなんですね。家から駅までの道のり、大人の足で徒歩15分ですが完璧に覚えているんです...
先:え?まじで?
③高いところが好き
診察中、息子が窓のサンの上でハイハイしたり、おおきいオモチャの上に乗ったりしてるのを見て
先:あら、めぇくん高いところが好きなのね〜。でもね、そこをハイハイしたりそのオモチャの上に乗った子、あなたは初めてよ!
私&夫:えっ...
私:確かに、家の椅子の上やテレビボードの上、私の足の上、抱っこ紐が好きで.......高いところ好きですね...そういうことだったんですね。
先:そうそう。ちなみに、高いとこ登ったら自分で降りようとする?
私:いえ、そこはビビリなので最初は恐る恐るです。
先:あ、ならよかったわ。ただ味をしめると危ないからちゃんと見てあげてね。
私:(おっふ...)
以上!これが本当に最後のシメです。ではまた。
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