『ルーナジア戦記』プレイ日記 第7話・シノビの歴史

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「ふむふむ。なるほど~」

 ノーザリアに勝利したエルザ隊の面々は、次なる敵シノビ国との戦いに備え、その歴史を学んでいた。

「要するに、シノビの人たちは、酷いDVにブチ切れて男の人を追い出したんだね」
「ざっくりまとめると、まあ……そんな感じね」

 シュガーの言葉に、エルザはうなずいた。
 十三歳の少女に、醜い大人の世界を見せるようで抵抗もあったが、それを言い出したら、こうして戦闘に加わらせてること自体がよほど酷い。
 むしろ現実を知ることで、すこしでも危険から逃れる知恵を得られるのなら、と――そう願わずにはいられない。
 そんなエルザの内心を知ってか知らずか、シュガーはニマニマと悪い笑顔を作った。

「ところでさー。うちの隊でDVしそうな人っていったら……」
「なぜ俺を見る!」

 カインが怒鳴った。
 根がまっすぐなせいもあるだろう。彼はよく、年下のシュガーにからかわれている。

「え~。だって。ねぇ~? エルザお姉ちゃん」
「たしかに。私に対しても、いつも当たりがきついですからね。カインの奥さんになる方は、きっと大変だろうなとは思っていました」
「な、なにをいうか! 俺は優しくするぞ……! その……妻や恋人にはだな……」

 カインの顔が、みるみる真っ赤に染まっていく。

「へぇ~。どんな感じなの? ちょっとやってみせてよ」
「馬鹿をいうな! 誰がやるか、そんなこと……」
「ほらほら。おでかけのときと、おうちに帰ったときは? 夜寝る前なんかはどんな挨拶するのかな~?」
「やらんといったらやらん!」


※解説
 ルナ戦では各国の歴史に関する記述が豊富ですが、中でもシノビ族――のちのシノビ国――の過去話は、女性しかいないという特殊性からか、かなりぶっ飛んでいるという印象です。
 詳細はシノビ族のオープニングで語られるので、知りたい方はそちらを見てみましょう。
 前作GEでは、大きな政変が起こったことで大陸全土が一気に戦乱の国時代に突入していきましたが、ルナ戦では長い間各地で燻っていた火種が、ふとしたきっかけでドミノ倒し的に燃え広がったという印象があります。

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