今年の綿の出来
去年はたくさん蒔きすぎたので今年は和綿を三箇所、茶綿を三箇所だけ種蒔き。
芽が出た後比較的上手に引き抜けたものを植え付けて増やし、五カ所くらいに植えました。
少し遠い場所に植えたので茶綿は手入れが行き届かず、そのままにしてたので半分倒れてそのまま育ちました。
茶綿、幹が太い。そして葉を虫に食われるのは和綿も茶綿も同じくらいなのに、茶綿はまだ実が柔らかい時、虫にワタの部分を食われる。
がくの部分に潜り込んで、中のワタの部分を食べられ、種を食べられる。
種を食べられるとワタの実は汚らしく黒くなるので、綿毛も広がらず、真っ黒になってしまう。
そうなると普通の殺虫剤を軽く蒔くくらいでは全然効かない。木全体から滴り落ちるくらいまでたっぷり、殺虫剤を蒔かなくてはならない。実に浸るまで殺虫剤を浸けなくてはいけないわけ。
そして害虫は葉を食べに来るのだから、葉を枯らせればゴミも綿毛につかないから綺麗なワタが取れるよね!ということで、世界の綿花の収穫地は葉を枯らせる薬を撒いて、畑に置いたまま枯らす。それから機械で収穫するそうだ。合理的!資材農業は工業的効率化してるものだからな~。
個人ではそこまで出来ないので、枯れた葉や虫食いの葉を片っ端から切り落とすくらいしか出来ない。それもやると生き残ったら虫が、新しい若い実を食べようとするのだけれど。若すぎる実は寒くなるまでに綿花が充実せず、上手に開かないので捨てるからいいのだけれど、餌を食べて顎が丈夫になった虫はより大きな、充実した実をかじって中に入ってくるのが困るのだ。
--それはさておき、ワタの大敵は雨なのだ。日照不足がとにかく応える。
今年はそれは問題なし。
台風はなかったが真夏に雹害が出て、根が浅いワタはどちらも一本が折れて、一本が倒れて戻らなくなった。
真夏に雨が降らなかったので、どちらも開花が遅れたように思ったが、和綿は九月末から収穫が出来た。
量は、少ない!! 実の大きさは例年通りだが、中の綿花が少ないというか、ボリュームがないように思える。
綿毛が短いのだ。ただ、十月に入ってから一気に空気の乾燥が進んだので、実が弾け、中身が乾いてくるのはスムーズに出来ている。本数が少ないせいもあるが、収穫量は少なめ。
茶綿の収穫はまだ一部のみ。
やはり和綿に比較すると、収穫までの日が圧倒的に長いように思える。和綿は開花から収穫まで40日、茶綿は50日というが、60日かもな~という感覚。結実から破裂までが長いような気もする。
茶綿は雨で芯が腐ることが多いので、秋の雨は気になるところではあります。
収穫量はこちらはまだまだ。
今夜も雨が降ってきた。昨日、茶綿の下葉を落としてきたので気になるところではある。