こころの基本的態度
昨日は、お互いを大事にしながら、率直に素直に行うコミュニケーション、アサーションについて記事にしました。
今日は、その続き…。
実際「相手に嫌な思いをさせずになおかつ、自分が伝えたいことを伝えて、気持ちの良いコミュニケーションを!」と考えても、
伝えづらいなあ、と遠慮したり、主張しすぎて結局相手を否定してしまったり、案外難しいものですよね。
そうなると大抵は「何を言い、どのように受け答えをするのか?」というテクニック的なことに走りがちです。
しかし、そもそもそれより前にわたし達、一人一人の心の態度の方が、その土台として重要です。
精神科医エリック・バーン博士によって提唱された交流分析(TA)では、これを人生態度として表現しています。
1)I am OK, you are OK. 自己肯定・他者肯定
理想とされる姿勢。相手に不快感を抱くことなく、ありのままの自分を表現できる。
2)I am not OK , You are OK. 自己否定・他者肯定
自信がなく、受け身で不安。相手の言うことに従い、ストレスがたまる。
3)I am OK , You are not OK. 自己肯定・他者否定
排他的で攻撃的、被害妄想的。他者をコントロールしようとする。
4)I am not OK , You are not OK. 自己否定・他者否定
自閉的で虚無的。人生を不毛なものだと思う。
2)3)は基本、自己と他者との比較の上に成り立っていますよね。
また、4)は、人との心の交流自体をあきらめた状態です。
1)は、自分も相手もありのままで「OK」。
どの考え方も受け入れることができる多様性を前提とした姿勢で、快いコミュニケーション、アサーティブを可能にします。
上記4つの人生態度は、固定化されたものではありません。
ですのでわたし達は、その時々の関係性や心の状態により、
ある時は「I am not OK , You are OK.」で鷹揚にいられても、
時に落ち込み「I am not OK , You are not OK.」になったり、相手を責めて「I am OK , You are not OK」になったりするのです。
ただし、心の傾向として、例えば、「I am not OK , You are OK.」の時が多いなあ、という事はあるでしょう。
こういった自身の心の傾向やその時々の心の状況を俯瞰して見る時間を持つことが、アサーティブのコツなのかもしれません。
やはり、相手、ではなく、どこまで行っても自分ごと、なのですよね。
今日も覚書にお付き合いいただきありがとうございました🌈