西安で食べた羊肉包膜
陝西省西安市西大街3号 鐘鼓楼広場
同盛祥にて。
老舗有名店らしいけど、
地元の人も日常的に利用するような気軽に入れる店内。
ここで西安名物の羊肉包膜(ヤンロウバオモー)をいただきました。
スパイス香る、羊骨スープ。
春雨の食感と、スープを吸ってふやけた焼きパンが、香ばしいすいとんみたいな不思議な食感。
野菜と、柔らかく煮込まれた羊肉のスライスもたっぷりで、見た目よりボリューミー。
トッピングにネギを使わず、パクチー、ってところが、大事なポイントなのだそう。
確かにネギじゃ、具材のパンチに負けちゃうと思われます。
あっさりしてるけど、様々な香辛料や出汁の香る芳醇なスープ。
炭水化物もタンパク質も脂肪も取れちゃうから、これ一品で一食になるお料理。
乾燥した寒さ厳しい西北地域で、身体を温め、喉を潤してくれる、まさに土地に根ざしたグルメ。
スープに載ってる赤いのはチリソース。
これも西安辣子酱という地域名産品のようで、よくある四川の味噌入りじゃなく、唐辛子と塩のみ。シンプルな辛味が美味しい。
この付け合わせのチリソースとらっきょうで、最後まで食べ飽きず美味しくいただけます。
包膜は細かく千切るとより美味しいらしいのだけど、
私はすごく適当にちぎってます。千切る作業よりスープを飲み干したい欲求に勝てなかった。
スープに使用されているのは、生姜、ニンニク、シナモン、八角、党参、黄耆、サンショウ、ローリエ、草果、砂仁、山楂、花椒など。
日本で馴染みにのない香辛料は以下のようなもの。
党参(トウジン)
朝鮮人参に似た植物。
黄耆(オウギ)
こちら香辛料ではなくハーブのような、免疫力を高めるとされる漢方薬の材料。
草果(ソウカ)
ショウガ科の植物で、独特の香りを持つ香辛料。
砂仁(シャニン)
ショウガ科の植物で、種子が香辛料として利用される。
山楂(サンザシ)
バラ科の植物で、果実が利用される。