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【#12】花束みたいな恋をした

「労働なんかしないで 映画鑑賞だけで生きたい」のコーナーでは私が行き当たりばったりで視聴した映画について書いた小感記事です。

第12回は2021年1月29日に公開された土井裕泰監督作品「花束みたいな恋をした」について書いていく。

あと一歩だった

終電を逃した麦くん、絹ちゃんは趣味などがピッタリで意気投合した二人は恋に落ちる。
これは二人での5年間が描かれた物語。

二人は趣味の事では浅くではなく深くだったり、ちょいと逆張りのようにも見えなくもないがちゃんと自分を持っている感じからも好感が持てる。
天竺鼠のチケットが出会いのチケットはなかなか珍しいと思う。
珍しいことでいうときのこ帝国「クロノスタシス」をカラオケで歌っている所が私的にはポイント高い。
というよりきのこ帝国が好きなだけだけどねw
役を演じられているお二人の演技は言うまでもなく役を自分のものにしていて素晴らしかった。
二人の「自然体」の姿からも、スッと作品に入り込めた。
絵になる二人でもあった。

魔法がかかるなんて展開は全くなく、何気ない日常という現実だと思わせてくれる所は距離感の近さを感じさせてくれた。
タイトルは「恋をした」と過去形でオチが分かってしまいますが、それに至るまでの心境の変化は社会人の人ほど痛く分かる。
趣味に仕事に恋とそんな複数の事を完璧にこなせる人はなかなかいないと思う。
相手の事を知るって所でも同棲って大事だなと思った。

淡々と見れたから、多くの感想もあまりでない。
そんな中で2014年ブラジルで行われたサッカーW杯、ドイツVSブラジルのミネイロンの悲劇の例えはこの映画にはピッタリだ。
ブラジル代表GKジュリオセザールのインタビューのセリフが出たり、サッカー好きにもしっくりくるような映画なのかもしれない。
最初の唐突なシーンの意味は最後まで見ると伝わってくる洋画の様な見せ方やテンポ感も良いので、良作であるかと思うが、恋人と2人で見るよりも一人で淡々と見ている方が精神衛生上良いと思う。


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