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経営者としての岩田さんからの教え
元任天堂社長の岩田さんのお話の続きである。
岩田さんは、ゲームクリエイターとしてだけでなく、経営者としても素晴らしい才能を持っていた。その経営哲学を一言でいうと、「ボスが自分の幸せを考えてくれる会社。自分のことをちゃんとわかってくれる会社。」で社員は働きたいと思っているはずだということ。
指示を出す時に部下がそれを受け入れてくれるかどうかは、次のことにかかっていると言っている。指示を出す側が、
「自分の損得だけを考えているのか?」
「本当にそれがいいと思っているのか?」
つまり、私心をどれだけなくせるかがとても大事だと。マネジメントする立場になった場合、スキルやテクニックの前に一番大事だと思うのが、これだ。私心で自分の立場や名声、利益や気分から出てくる言動なのかどうか?このあたりは、すべての人間が産まれながらにして感じ取る能力を備えていると僕は思う。
それは単なる自分自身を美化した言葉なのか?それとも志のもとに発した言葉なのか?を見抜かれてしまうのだ。
テスラのイーロン・マスクは、CEOであり絶対的カリスマ性を持ち合わせている一方で、ものすごいボスマネだそうだ。パワハラ紛いの強烈なマネジメントで賛否両論ある。しかし、そんな彼でもここまでの結果を残せたのは、信頼してくれるメンバーがいたからだと思う。部下に強い姿勢で結果を求める一方で、(テスラ創業期の頃)彼はずっと工場の床で寝ていたそうだ。そう、イーロンマスク自らが一番テスラの成功を望んでいたし、結果にコミットしていたのだ。そんな姿を見せていたからこそ、ついて来てくれる社員がいたのだと思う。自分の損得なんかどうでもいい、本当にテスラが世の中を変えると強く信じていたのだ。