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イギリス時代 その1

美容師になる為には高校を修了し、美容専門学校に2年就学すれば国家試験を受ける資格が受けれるようになる。
その、2年制度の初めての一年生でした。

美容学校が2年ともなると、今までの一年制度とは違い、様々なコース選択やイベント要素が盛り込まれていました。その中に…
「イギリスへの修学旅行」
私はどうしても参加したくて、親に無理を言って行かせてもらった。
初めての飛行機、初めての海外、見るもの全てが真新しく新鮮でとてつもない衝撃を受けるものばかりでした。

その中での一コマ「ビダルサスーンスクールでのデモンストレーション見学」ヘアーショー形式で理念や技術を教えてもらえる場。ビダルサスーンはシャンプーなんかのCMとかでは知っていました。しかし、あのCMさながら切られた髪が振られた瞬間、フワッとサラッとそのまた切られたスタイルに戻っていく。
「再現性」の高さや技術の理念に魅入られてしまいました。

当時はカリスマ美容師ブーム。アイロンやスタイリングを駆使しデザイン的に仕上げ、魅せる事に重きを置かれて再現性は奥の方に押しやられていたように感じていた。

私はカットの技術もさながらビダルの哲学に感動し、修学旅行が終わった後。絶対にビダルサスーンの学校に行く。イギリスに留学すると心に決め、ひたすら周りにも親にも訴え続けた。

それから、美容学校を卒業し国家資格を取ったあと親の許しもあり、イギリスのビダルサスーンの学校に入学することができた。

今の私があるのは、イギリス時代に出会った人たちや恩師。

そして、両親に一番の感謝を。ありがとう。

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