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「ひとつ、ひとつね」-自分を守る言葉

「ひとつ、ひとつね」と相方は自分に言い聞かせ、そして私にも言う。

彼が料理などのマルチタスクで混乱しそうな時、
私が複数の不安でごちゃごちゃしている時、
その言葉を聞いて、あるいは思い出すと少しほっとする。

会社員を辞めて、東京を離れ、環境が変わり過ぎる中で、苦手なことが増えた。
正確には、苦手だと認識していなかったあらゆることに気づいた。

・約束をすること
・長期間拘束されること
・外食
・反射的な「なぜ?」という質問
・声のキーが少し高い人、怒っている人
・人混み

なのに、(転勤族ゆえのふるまいで?)苦手でないことにして受け入れているものが多かった。

人間に興味はあるし、社会での出会いに支えられてきた。でも他人になにかを求められるのが苦手だ。

社会は交換することで成り立っている。
人と関わらずに社会活動をすることも、幸せになることもまた難しい。
線を引かないと、約束と責任を求められそうになったりする。

まぁだけど、ひとつひとつ。

ひとつひとつでいいのよと、今日も相方に教えてもらう。


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