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マネーの豆知識:「金融リテラシー」ってなに?
8月、ついに政府主導の、国民の金融リテラシーを向上させるための組織『J-FLEC(金融経済教育推進機構)』が活動を開始しました。
この組織は、保険代理店などの金融商品の販売や仲介を行わない、金融機関と顧客の中立の立場ではなく、顧客主義の一般消費者側によりそったお金のアドバイザーを、『認定アドバイザー』として登録して活動しています。
その結果、販売という意図から切り離された、本当の意味での国民の金融リテラシーの向上に貢献する団体として活動することを目的としています。
日本は、世界に比べて、金融リテラシーが低い国と言われているらしく、金融広報中央委員会が実施した「金融リテラシー調査2022年」によると、金融教育を学校等で受けた人の割合は、米国が20%であるのに対し、日本はわずか7%しかいなかったという結果になっているそうです。
《金融リテラシーってなに?》
金融リテラシーとは、政府広報オンラインによると、『「金融リテラシー」とは、経済的に自立し、より良い生活を送るために必要なお金に関する知識や判断力のことです。』と説明されています。
私たちが生きている今の時代は、保険の契約や家の購入、そして住宅ローン等の借入、さらには投資や貯蓄、お金に関することや金融商品を扱うことを抜きにして、生きていくことが難しい時代になっています。
しかし現実問題としては、生命保険や自動車保険、借入やローンのこと、投資信託や株式など、多くの金融商品の知識を、ほとんど持たない状態で、金融のジャングルの中に迷い込んでしまっている状態になってしまっています。
その結果、一部の知識者たちによって、私たちのお金が搾取されてしまっていることも、少なくありません。金融機関に支払っている、本来払う必要がなかった手数料の他、中には投資詐欺のような、騙されてお金を失ったという事件も後を絶ちません。
金融リテラシー、つまりは自分で考えて判断できるお金の知識を身につけることは、お金をよりよく活かすことだけでなく、私たちの大切な財産を守るという意味でも大切なことといえるのかもしれません。
《金融リテラシーを身につけるために?》
金融リテラシーを身につけるために、セミナーに参加するということを考える人は多いようです。
ですが、実際にはそのセミナーの主催者が誰なのかを考えて参加するべきなのかもしれません。
たまに見かける、『参加無料、コーヒーとケーキ付き』といった広告は、金融リテラシーを学ばせることよりも、金融商品を売りたいという目的でセミナーを行っていることも少なくなく、場合によっては金融機関側にとって有利な情報を伝えているだけという可能性もなくはありません。
金融リテラシーの向上策としては、ファイナンシャルプランナー資格を受験してみるなど、金融の資格の勉強をしてみることも一つだと思います。
ファイナンシャルプランナー試験は、保険の仕組みから、税金、ローンなど、まんべんなく金融の知識が学べるため、金融全般の金融リテラシーの向上に役立つと思っています。
ただ、本当の意味での金融リテラシーの向上は、ただ知識を身につけるだけでは、なかなか難しいのかもしれないとも思っています。
やはり、学習するというのは、何事でもただ知識として学ぶだけでなく、実際に体験してみることが大切で。
実際に体験してみることで、その知識が自分の中で定着し、知恵として機能することもあるんだなと、日々実感しています。
また、最近思うこととしては、本当に必要な金融リテラシーは、ファイナンシャルプランナー試験で学ぶような知識よりも、もっと身近なところで学ぶことの方が大切なのかもしれません。
たとえば、家計管理の仕方、銀行口座の使い分け、支出の管理の仕方、貯蓄の仕組、おこづかいの渡し方、などなど普段のお金との付き合い方を見直し考え直してみることが、本当の意味で金融リテラシーにつながることもあるのではないかと感じています。