エンディングノートのはじまり〜働き続ける原動力って?
豊かさを未来へ繋ぐ案内人、税理士の堀亜砂子です🍀
自分史の続きです。
前回のお話はこちらです。
銀行OL時代
可愛いくないと肩身が狭い、と悟った真面目な国立女子大生は、
売り手市場と言われた就職市場でも、それほど売れっ子でもなかったのですが、
無難に大手都市銀行に外為専任職として就職しました。
仕事にはそこそこやりがいを感じ、近隣の支店の同期から頼られることも多く、
大好きな彼氏もいて毎日充実した日々を送っていましたが、
一生をかけるほどの仕事とも思っていなかったことや、
当時のピンク色の制服(ユキトリイデザイン!)を着て定年まで働き続けている自分の姿が想像できなかったことから、
何かしらの専門家としてのキャリア、いわゆる「手に職」を考え始めましたが、具体的に何を目指すのかが定まらず、
お金と数字が好きだったので、なんとなく英文会計を学んだあと、簿記3級、2級、1級と合格するにつれ、自然と税理士を志すようになりました。
税理士受験時代
銀行在職中に税理士試験最初の受験で簿記論合格
銀行退職後に2年目の受験で財務諸表論合格
小さな個人会計事務所で修行しながら
3年目…合格科目なし
4年目…法人税法、消費税法合格
5回目…相続税法合格
…と、足かけ5年かけて官報合格を果たし、ビッグ4税理士法人(※当時は株式会社)に入所後の2000年に税理士登録しました。
ビッグ4税理士法人~外資系事業会社
ビッグ4税理士法人では、金融税務部門に所属し、その後の税務関連キャリアの基礎となるさまざまな経験を積ませていただきました。
この間はまさに修行で、労働時間の面ではなかなかキツく
そのころ割と流行っていた証券化※の税務意見書(英文、和文とも)作成の仕事では、
案件のクロージングスケジュールに合わせて膨大な英文契約関連書類の確認が必要だったこともあり
朝早くから夜中まではもちろんのこと、土日も仕事をするのが常でした。
当時は夜食と称して軽く飲んでから職場に戻って夜中まで仕事、などということもありましたが、
激務をこなせた原動力は何だったのかと考えると、とにかく仕事を覚えたい、一人前になりたい、というがむしゃらな思いだった気がします。
その後、このペースで長くは続けられないと思い、外資系事業会社にタックスマネジャーとして転職しました。
憧れのフレックスタイムとリモートワークの環境を手に入れて最初はウキウキでしたが、
海外の同僚とのやりとりもおおく、日本法人にも帰国子女が多い環境の中、留学経験もないドメドメ(純・日本)の私は、
カントリータックスマネジャーとして一目置いてもらえるように、
少なくともなめられることなく、
なんなら「できる女」と思われるように…
「できる女」風のメガネを作りました!(そこじゃない?)
ちょうど視力が落ちてきたからというのもありましたが、
ミーティングのときなどは意識してこちらのメガネ(=仮面)をかけて臨みました(笑)
そんな勘違い(?)の背伸びもしつつ、仕事面ではかなりの経験を積ませていただきましたが
最終的にはかなりのプレッシャーで心身の健康を損ねて職場を去ることに…
自身の仕事の基盤を築いたとも言えるビッグ4税理士法人と数社の外資系事業会社での経験からの気づきは…
「できるやつと思われたい」または「できないやつと思われたくない」くらいの動機で働き続けるのは難しいということ
仕事に対する考え方はさまざまかと思いますが、
皆さんはどう思われますか?
このあとさらにいろいろあって、現在は相続、事業承継に強い事務所の所属税理士としてお仕事をしています。
今ではできると思われたい、という気持ちはさらさらなくて(笑)
できる人をささえ、自分も楽しんで役に立ちたいという思いで働き続けています。
できる人というのは特定の誰かを指すのではなく、周りの仲間すべてを指します。
今の事務所でも、周りのみんなそれぞれに得意な分野があり、
「へえ~、この人こんなことができるんだ!」と驚くこともしばしば
自分のポンコツぶりに気づいてしょぼんとすることもありますが
自分がぜんぶやらなくちゃ、と思っていたときよりもぜんぜん楽しくて
何より、今の仕事がとても好きだということを再認識して幸せな毎日を過ごさせていただいております。
今回もお読みいただいてありがとうございます。
私は税理士という仕事がとても好きです。
とくに現在では、多数の相続案件への関与を通じ、いろいろなご家族の想いをも垣間見させていただくことが、とても尊いと感じています。
将来の相続税を減らすための対策ということだけではなく、ご家族それぞれが自分の人生を存分に輝かせ、豊かさを未来へ繋げてゆけるように…
生前対策について書かせていただいたこちらの記事もお読みいただけたら嬉しいです。
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