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「23年前の日本の論点」2024/12/12(木)

23年前に出版された本を読んだ。

「日本の論点」は文藝春秋から毎年出されている時事解説書だ。日本社会で議論を直近議論を呼ぶであろうトピックを扱っており、内容は政治、経済、文化と幅広く、ページ数は800を超える。

パラパラと眺めてみると20年前の関心事が並んでいて面白い。
この時期はIT革命の真っ盛りで大騒ぎされていたっぽい。今のAIに似てるな。

ちなみに上の『予兆2 IT革命の衝撃』で予言されてたのはこちら

IT革命のインパクトがきわめて強いのは、電気・通信分野だけではなく。バイオ・テクノロジー等の広範な分野に急速に技術革新を誘発することだ。

これは完全にそうだった。いまPC使ってない産業なんて一つもないだろう。物流でも製造でもシミュレーションソフトを使うだろうけど、20年前は対してなかったんだろうな。


コミュニケーションのパターンが従来のマスメディアを通じた一方的な流れから、ネットワーク型の双方向のものになる。(中略)
情報を一定の階層だけで独占することが難しくなれば、末端の消費者の行動はコントロール不可能になる。
個人は、それぞれ、既存の階層型ネットワークだけではなく、自発的ネットワークを形成し、従来のヒエラルキーに対抗してゆく。

これもそのまんまだった。自発的ネットワークはSNSとかYouTubeのことだな。現代はCMが効かない時代と呼ばれるけれど、これはSNSの発達で企業メッセージが陳腐化したからだ。
自分が意識的に世間を見れるようになった頃にはSNSがあったので、TVCMで消費者の心をガッツリ掴めた時代があまりイメージつかないな。昔はそうだったみたい。

以外と予想は当たっているもんだな。一方で大変化といってもこんなもんである。産業構造は変化しても社会は大きく変わらない。社会を変えてしまうのは戦争とか暴力なのかもしれない。

若き楽天の三木谷さんも寄稿していた。この当時楽天は社員数150名だったらしい。2024年現在では3万人超え、IT革命のビッグチャンスを掴んだんだな。

今度は2024年版も見てみよ〜

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