【OT実習】「お前、作業療法士を目指すならハンドマッサージくらいしてみせろよ!」
今回も過去のスタエフの放送内容を元にした内容になります。
過去の作業療法士の実習中に起きた、あまり良い思い出ではない出来事をブラッシュアップした記事です。
まず作業療法士の実習について説明します。作業療法士になるには国家試験を受験する前に、見学実習、評価実習、臨床実習を経験しなければなりません。
見学実習は3日で終わるので、脱落することはほとんどありませんが、評価実習は3週間を2回、臨床実習は2ヶ月を2回行わなければならず、ここで脱落する人は少なくありません。
自分は、幸い適応障害などのストレス障害を経験せずに乗り越えることができたので、運が良かったと思っています。実際、同級生の中には適応障害で疲弊して帰ってきたり、実習途中で辞めてしまう人もいました。
実習先のほとんどは、実習内容に応じた対応をしてくれており、感謝していますが、一つだけ疑問を感じる実習先がありました。
そこでは飲み会で宴会芸を強要されたり、バイザー以外のスタッフから「男としての甲斐性がない」「そんな人間では社会人として使い物にならない」といった実習内容と関係のない悪口を言われたので、正直疑問でした。
この宴会芸を強要してきた実習先は、他の実習先のスタッフと比べると何となく幼い雰囲気を感じました。若い大学生のようなノリで勢いがあるのはいいのですが、落ち着きがないと感じました。
実習内容はそれなりに適切だったため、そこは感謝しています。
ただ、宴会で「お前、何か一発芸をやれー」と言われ、バイザーとサブバイザーから羽交い絞めをされて体を転がされたり、「おい、お前なんか歌え。笑いをとってみろよ」と無理矢理しゃもじを持たされ、5曲くらいアカペラで歌うことを強要されました。
さらに「お前、作業療法士を目指すならハンドマッサージくらいしてみせろよ!」と女性の介護スタッフに言われ、無理やりハンドマッサージを強要されました。
その後「全然気持ち良くないな、そんな作業療法士はまるで使い物にならない」と言われたこともありました。
なぜハンドマッサージを強要された挙句に、そんなことを言われなければならなかったのか疑問に思いました。
そのため、宴会が終わったところで、さっさと帰路に着き早く帰ろうと歩いていました。もう少しで駅に着くなとウキウキしていたところ、突然、自分の目の前で車が止まって実習先のスタッフに拉致され、無理矢理実習先に泊まらされることになりました。
正直、実習で非常に疲れていたので、早く帰りたかったのですが、この強引な対応は作業療法士としてはどうなのだろうと思いました。
その後、実習先の硬い畳の上に寝袋で寝ることになった苦痛を今でも思い出します。自分は場所が変わると眠れないのもあり、非常に疲れていた中で全く休めなかったしんどさを思い出します。
翌朝、一緒に泊まったスタッフから「お前の寝返りがうるさくて眠れなかった」と文句を言われ、流石にイラッとしました。ここでは二度とお世話になりたくないと思った出来事でした。
今は、コンプライアンスも厳しくなっていると思うので、おかしなノリの実習先はないと思いますし、一般的には宴会芸を強要されたり、拉致されることもないでしょう。
ただ、この実習先は、実習内容の良さをチャラにするくらいに実習が終わった後の宴会での対応に疑問を感じたため、記事にしました。
一応、社会勉強にもなったので、自分の中では何かが成長したと思い、ポジティブに終えたいと思います(笑)
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。