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「明るく協調性のある人募集」の裏に潜む意味。

 今回はかつての職場での経験についてお話しします。

 自分がその職場でクビになった後、自分の後任を募集していたときに、募集要項に「明るく協調性のある人募集」という文言が加えられたことに、暗にASD者を拒んでいるのではと考えさせられました。

 就労当時は、発達障害の診断が下されていなかったため、グレーゾーンで生活していました。しかし、働いている最中に、自分が職場で全く機能していないことを痛感しており、このままでは続かないと感じるようになっていました。

 自分はASDを抱えており、「社会性の障害」があります。これは、人の中で浮いてしまうことが多く、空気を読んで周囲に合わせた行動が苦手であること、場の雰囲気を感じ取りにくく、自分の行動が周囲に与える影響を理解できないことなどが挙げられます。

 クビになった職場では、自分の社会性の障害が原因で、協調性がなく社会人としてのレベルに達していないと上司に酷評されました。
 さらに、段取りのよさも求められる職場であったため、自分のASDの障害の一つである「想像力の障害」が、職場での機能不全につながりました。

 自分は、これまでの経験から、職場で求められる「協調性のある人」とは、周囲の人たちと合わせて、その集団の文脈に適応できる人のことだと感じます。
 しかし、ASDを抱えている人には社会性の障害があるため、協調性を重視する職場で働く際には、自分自身の特性とのマッチングを確認することが非常に大切です。具体的には、業務の流れや集団の理念などを事前に確認する必要があります。

 職場の募集要項において、「明るく協調性のある人募集」という文言がある場合、その職場はASDや自閉症圏の人を求めていない可能性があり、実際にはASDや自閉症圏の人を暗にお断りしていると捉えることができるでしょう。

 このような文脈を事前に読み取ることで、自分自身と職場のミスマッチングを防ぐことができます。

 以上が今回の話になります。最後までお読みいただきありがとうございました。


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