ASD者がコロナウイルス感染症流行下で感じたこと

初回の投稿から1ヵ月以上間が空いてしまったが、久しぶりに投稿する。
今回は、幸いにして既に新規感染者数は減少傾向にあるものの、コロナウイルス感染症流行下で感じたことを述べたい。

職場で3月末より在宅勤務が実施されて以降、ほとんど毎日を一人暮らしの自宅で過ごすようになった。
食料の買い出し以外は外出を控え、連休も含め1ヵ月半以上自主隔離に近い生活を送っている。

当初は在宅勤務における業務ペースの維持に戸惑い、また市中での感染拡大に不安を感じたものの、しばらくすると以前のようなストレスを感じなくなったことに気付いた。
私が苦手とする、主に職場における表情の読み合いの必要がなくなったことがストレス低下の要因だろう。
業務の指示がすべてメールを通して行われるようになり、明示的かつ視覚ベースになったこと、簡単に過去のやり取りをさかのぼれるようになったこともASDの人間にとってはありがたい。

このような言い方には語弊があるかもしれないが、対人接触が減ったことにより、世界が自分だけのものになったかのような不思議な解放感すら覚えている。
極端な話、対人接触の必要がなければASDの社会性の障害やコミュニケーションの障害といった側面は障害でなくなるということを実感した。

コロナウイルス感染症自体は一日も早く終息することを願うが、対人接触が減った状態は続いてほしいと思わずにはいられない。


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