怒鳴り喚き泣き叫ぶ
昨日、帰宅すると息子が妻と理科の宿題をしていた。「ただいま」と言っても返事がないので少し嫌な予感はしていたが、その通りになった。
息子はちっとも正解が分からないのでイライラが募っている。一方妻も、何度も教えているのになぜできないのかとイライラを募らせる。なんとか落ち着かせようとするものの私の言葉はすでに両者に聞こえない。音として耳に響いている可能性はあるが言葉として脳に届いていない。ほとんど無力だ。
そのうち息子は「いつまで勉強せないかんの?もう遊びたい」「ママは勉強教えるのが下手や」「こんな家に生まれたくなかった」「ママ物を投げるんやめてよ」…。妻も厳しい言葉で言い返す。その後はお決まりの流れだ。
怒りの蓋が開いた息子は、これまでの嫌だったことを思い出して大声で叫び始める。「夏休みも全然楽しくなかった。ママと怒鳴り合いばかり」「日本中探してもこんな恵まれていない小学生はおらん」「僕には友達が少ない。仲間外れにされとる」など。「うあー。もー」などの大きな声も発する。もうここまできてしまうと完全にパニック状態で、なんとか落ち着かせようとしても時間しか解決策はない。
このように日々直面する現実の厳しさ、息子への思い、妻への感情、そして何より自分の無力さ情けなさに消耗して心が限界まですり減っていく。