新潟アルビレックスBB U23トライアウトが行われました
8月2日(土)、新潟市鳥屋野総合体育館にて「新潟アルビレックスBB U23」が行われました。このトライアウトの開催趣旨は、新潟アルビレックスBB U23選手や来年度の特待生候補の見極めを行う場として実施されました。
会場にはトップチームである新潟アルビレックスBBの小菅学社長や福田将吾ヘッドコーチ、青木勇人アソシエイトコーチらが視察に訪れました。
トライアウト前の選手たちは福田HCの目の前での実戦形式のプレーは初めてということでしたが、緊張している様子はなく、リラックスしてウォーミングアップを行っていました。選手たちは本番では、シュートや泥臭さといった自分の特徴をアピールしたい、と意気込みを語ってくれました。
このトライアウトには一般の方も参加しました。参加者は、同じくプロを目指している方達とプレーをしたい、と意気込んでいました。また、このトライアウトで課題を知り、頂いたアドバイスを活かして入学までに準備したい、とこれからを見据えて参加を決めた方もいました。
トライアウト開始前に青木ACは「こういった場で持ち味や自分らしさをアピールして欲しい」、U23チームの川下監督は「とても貴重な機会で素のままでプレーして欲しい。私自身も選手たちの動きが楽しみ」と選手たちの活躍を望んでいました。
トライアウト最初のメニューはシャトルランでした。100回を超えたあたりから苦しい顔を見られましたが、学生コーチや終了した選手たちはランニング中の選手に声援を送るなど、チームを鼓舞する様子が見られました。
シャトルランを見た福田HCは「仲間同士を称え合うチームワークや情熱は良い印象だった」と述べました。この後のメニューは、オールコートを利用した1on1と4on4ということで注目点について伺うと、「ボールを使ったメニューではシュートや、スペースへの動きなどの判断力に注目したい。」と、選手たちのプレーに期待を込めてお話をしてくれていました。
1on1ではシャトルラン実施後にも関わらず、オフェンスとディフェンスは互いに体をぶつけ合い、試合さながらのプレーを披露しました。プレー中の選手だけでなく、待機している選手たちや学生コーチも声を出し、士気を高め合っていました。
1on1終了後には、学生や佐藤コーチが参加者へアドバイスを送る一面も見られ、参加者は熱心に聞き入りプレーの向上や成長につなげたいという思いが伝わってきました。
続いてのメニューは4on4。チーム構成は学生と参加者が混合する形式でしたが、どのチームも自分から特徴を言い出し、プレーの役割を決める姿が見られました。この光景は、ウォーミングアップ時から選手が参加者に対して積極的にコミュニケーションをとっていたからこそ、互いに話しやすい雰囲気を作ることができたのではないかと思います。
4on4ではどの選手も全力のプレーを披露しました。シュートやドリブル、リバウンドといった自分の特長をアピールするんだ、という思いや気迫が伝わりました。急造チームでしたが、声を出し合いながら連携を図り、見事なパス回しをするシーンも見られました。
1本目と2本目の間には福田HCから選手と参加者に、アドバイスや注目点を話しました。貴重なアドバイスでしたので、選手たちは真剣なまなざしで聞き入っていました。
最後のメニューは学生チームvs参加者チームという形で5on5が行われました。終盤にもかかわらず、疲れを見せるような様子は観られませんでした。リバウンド争いでは体をぶつけ合い、最後まで諦めない姿勢が見られました。
トライアウトの様子は以上です。
最後に、福田HCから学生と参加者へ総評を頂きました。福田HCはこの日良かった点や発見した選手たちの課題を熱く述べてくれました。
選手たちはこの貴重なアドバイスを今後の練習時に意識し、レベルアップに活かすことができるでしょう。
閉会式終了後に、小菅社長と福田HCに、トライアウトを視察しての感想についてインタビューに応じていただきました。
小菅社長
「トライアウトを見学して、このウイルスの状況の中、活き活きと取り組む姿が見られ新鮮な感じがとても有意義でした。
トライアウト生に求めるものは、みんなが一つの形になることです。人一倍の努力では足りません。人百倍の努力でもまだまだです。数千倍の努力でやっとチャンスがあるかもしれないという世界です。
私達はプレーヤー、運営も含め一人の『人』として見ています。自分の目標をしっかり持っているかが大切になります。
今後、ピラミッドの一つであるU23チームからトップ選手が選出されることを願っています。選手たちには様々な場面に挑戦して欲しいですし、次の大会に向けてしっかりと努力して欲しいです。」と選手たちへの期待をいただきました。
また、「今年からU23チームのアソシエイトコーチに、新潟アルビレックスBBでプレーしていた佐藤優樹さんが就任しました。新潟イズムを忘れずに、新潟アルビレックスBB U23にもご声援よろしくお願いします。」と、ブースターの皆さんへ向けたコメントもいただきました。
福田HC
「全体的にアピールしている選手が多く、強いエネルギーを感じ取ることができました。トライアウトで選ばれた選手プレーヤーは、選手としては11番手の存在になることがほとんどです。プレースタイル・センスはもちろん必要になることですが、声を出してプレーできる選手がいるかどうかも見ていました。
U23チームは新潟アルビレックスBBのピラミッドの一つとして活動しているため、コーチ陣と連携を取っているので、機会があればアドバイスしていきたいと思っています。プレーヤーの方には、まずバスケットを上手くなってもらい、ずっとバスケットに携わってほしいです。」と、お話しをいただきました。
また、「下部組織には将来のBリーガーがいるかもしれません。トップチームだけでなく、U12・15・23といった各カテゴリーの選手にも目を向けて応援して欲しいと思います。」と、ブースターの皆さんへ向けたコメントを頂きました。
学生たちにとっては、Bリーグクラブの社長やHCらが視察する中でプレーをする機会はめったにありませんので、良い刺激になったのではないでしょうか。学生や参加者は貴重な機会を利用してアピールだけでなく、コーチ陣のアドバイスにも真剣に聞き入り、レベルアップしたいという思いを感じました。
参加者にトライアウトに参加した感想を伺いました。
「緊張したけど、続けて良いプレーをし続けることができて良かった。これからの練習ではアドバイスをもらった状況判断や体の強化を重点的に行いたい。」と述べました。
また、選手だけでなく学生コーチも「選手たちのプレーをトップの方達に見てもらえてよかった。自分から声出しを促すことができて良かった。」と、手ごたえを感じたようです。
新型ウイルスの影響で大会が中止になってしまいましたが、学生たちはプロバスケットボール選手になるという夢は諦めていません。
新潟アルビレックスBBブースターの皆様、是非、新潟アルビレックスBB U23として活動するアップルスポーツカレッジにも注目して頂き、ご声援をお願いできたら幸いです。
今後も引き続きU23チームの活動はこちらのnoteに投稿しますので、ご覧ください。ありがとうございました。