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嫌で嫌で泣く 詩集

とおくの記憶

飼い犬が先へ進んでくれないから困った
もう先へ進んでしまえと言わんばかりに
後ろからは追い風が吹き抜ける
それとともに、水面もうごく、うごく
あの球体を上り切ったら何が見えるか
想像したことなんてなかった
昨日は
「記臆力がある人がいちばん好かれる」
という言葉を本で見つけた
今日の朝はたまたま水切りの夢を見たので
対岸には釣り人がいたし
安心さえした
どうせこれも、話したこともすぐ忘れるのだけど

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