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読書感想③ 人材マテリアリティ ~選択と集中による人的資本経営~

本当に暑い日が続く毎日ですね。出張で移動中の新幹線車内は涼しいのでもっぱら読書タイムになっています📖

今週読んだ本は、恩師もお勧めしていた「人材マテリアリティ」
人材マテリアリティ 選択と集中による人的資本経営 | 久保田 勇輝, 淺見 伸之, 佐藤 一樹, 細田 俊之 |本 | 通販 | Amazon

アビームコンサルティングに勤務する筆者が、実際にコンサルティングで担当された企業での事例やインタビューも交えながら、組織における「ヒト中心の経営の在り方」について書かれています。

冒頭は、日本の労働生産性の低さについて論じられていますが、この話については、近年の話ではなくバブル崩壊後ずっと言われている内容です。「皆分かっていることなのになぜ生産性があがらないのか?」「かつての日本型雇用慣行(三種の神器)は崩壊しているのになぜそこからまだ脱却できないのか?」といったことを読み進めながら考えさせられます。

経営とは、つまるところ「人・モノ・カネ」のリソースをいかに効率よく再配分し投資していくか(RBVの考え方)」に尽きると思うのですが、本書では、「人的資本への選択と集中」についてが一貫したテーマとして書かれています。

また社内の人的資本の可視化やKPI,KGIの設定については、タレントマネジメントしシステムの活用についても記載されていますが、「システム導入をしただけで、満足してしまってる人事部も多いんだろうなぁ・・」と思ったりしました🤔

「どの人材に集中して投資するのか?」については、「スキル」があり「熱意(モチベーション)」がある人材からピックアップされていくのが理想ですが、「スキル」については、ある程度のトレーニングやこれまでの社内の経験値から「どれだけの投資をしたらどれだけのスキルが伸びるか?」は計画できると思うのですが「熱意(モチベーション)」については、「これをやったら確実にあがる!」といったものがないので(100人いたら100人のやり方になる)、この点についてもう少し詳しく言及していただきたかったな、というのが正直な感想でした🙂

ありがとうございます!