見出し画像

怒りは突然に

2024年クリスマス
9時過ぎ 寝起きで自室から出てきた母と目が合った。
「おはよう」とニッコリ。

ホームベーカリーで焼いた食パンの白いほわほわんとこだけ切ってピーナッツバター塗ったやつと、カフェオレの朝食
「おいしいー」とモリモリ平らげた。

食後いつものように軽くうとうとしたり、おしゃべりしたり
まあまあ機嫌よく過ごした。

午後から予約していた美容室へ。
いつも何をするのも急かさず母のペースに合わせるように努めているけれど、誰かが迎えに来るとか、約束の時間に合わせて出るとか「さあ行こう」って段階になると必ずストップがかかる。
「ちょっとトイレ」「あれ持って行かんと」玄関から居室へ戻ってしまうから、バタバタと要望を叶え、結局急かすことになり、急かされるとわざと?踏ん張ったりして動かなくなる。
それらを見越して30~40分前から外出準備しているのだけれども、たまにスムーズに進んで予定時間の10分前とかに完了してしまうと、新たに気になることが発生して捜しものとか始めてしまうので厄介な場合もある。
んで、少し急かし気味に美容室へ行ったら、予約時間を過ぎても前客が終わらず、待たされることが嫌いな母は「さっさとせんね」「なんグズグズしよるん」と大きな声で言い始めた。
怒モードに入ると、人が変わったように、何かが憑依したかのように、顔つきまで怖くなり容赦ない言葉を吐く。
美容師さんは認知症と知っているけど、お客さんには気の毒で・・・
施術中、怒は収まったものの不機嫌なままだった。

帰路の車中「綺麗になったね」と褒めても「そう?」と気に入らない様子なので、ご機嫌取りに母好みの洋菓子店へ寄った。
甘い香りが和ませてくれたのか、ケーキを手に店を出るころには少し顔つきが変わり、車を降りて家に入るときには通常モードに回復していた。ほっ…

ケーキを1個半ペロリと食べ「何か(食べ物)買いに行こう」と玄関を出たり入ったりしていたところ、隣人が通りかかり近所のスーパーに行くというのを聞いて、自分も行くと言い出した。
自宅から300m程のスーパーで、珍しく精力的に商品を選んではカートへ入れ(いつもは商品を見ても何なのか分からないのでぼんやりとカートを押しているだけなのに)機嫌よく歩いて帰った。

夕食も「おいしいー」とご機嫌な様子で終え、いつも通り食後のうたた寝していたけれど、はっとしたように目覚めたとき変身してしまった。
顔つきが怒モードになっている。
「あんた、どこにやったんね」「また盗ってから」「病院に連れて行かんつもりね、もういい!」
今から出かける用事があると思い、着替えたいが何を着たらいいのか分からず、セーターやカーディガンを手にしたまま「服がない」と怒鳴っている。

さすがにこれ以上はギブ、本日終業宣言したいワタシ。
見守りつつの放置作戦を決行。
ふて寝したようだったので「今のうちに」と入浴したら、何度か起きてきて怒鳴り込まれたけれど、その後の未明のトイレ時は(トイレを探して彷徨うので対応する)「ありがとう」と言ってくれる穏やかな母に戻っていた。
おやすみなさい💤

いいなと思ったら応援しよう!