認知症治療薬
非薬物療法の限界を感じ、ついに抗認知症薬を試してみることにした。
『人工的に化学合成されたもの』を摂り入れるなんて、カラダに良いわけないじゃん!
もともと薬に対する不信感が強い私は、エビデンスが乏しく効果が不確かな認知症薬の使用は、人体実験さながら製薬会社のデータ収集に活用してんじゃない⁉と懐疑的なのだ。
もの忘れ外来で認知症と診断された3年前、リバスタッチパッチを処方されたけれど拒否。
2年半前に受診した内科で「飲まなきゃ進むよ」と処方されたアリセプトは薬疹が出て服用中止。
だけど今回ひどくなった幻覚と妄想に、何か手を打たなマズいんちゃう(-_-;)と悩みに悩んだ結果、医師に相談=薬服用となった。
6月中旬、急に幻覚症状がひどくなった。
窓から外を見て「女のひとがじーっと立っとる」「男のひとが屋根を上りよる」「犬が走って引っ張りよる」
部屋の隅を見ながら「どこ行った?女の子が二人座ってた」
隣の部屋をのぞきながら「誰が居るん?」
見えるのは亡くなった姉妹だったり、誰か分からない男、女、子ども、犬。
霊視かい⁈あまりにリアルに語るから、言われるたびに鳥肌が立つ。
幻視に伴い、もの盗られ妄想も「あの男が家に入ってきて、この引き出しから盗っていった。鍵を持っているからまた今日も来るやろうけん、隠しとかないけん!」「男も女もたくさん来て、よく分からん書類に名前を書かせて、眠ってる間に盗っていった。」事細かな作話が語られる。
見当識障害もひどくなった。
昼か夜か、夏か冬か分からない。
自宅が自宅と認識できない。
トイレに行くつもりで浴室や玄関へと向かう。
娘の私が、どこかの親切な顔なじみのひとになる。
失行も増えた。
クシで髪を梳くように包丁を額の生え際にあてたり、顔そり剃刀を歯ブラシと思ったり、下着を衣服の上に着けたり。
メマリーの服用を開始して間もなく2週間。
めまい、眠気、頭痛を訴える頻度が少し減ってきたかな。
デメリットよりメリットが多いことを祈りつつ・・・