【大河ドラマ・光る君へ】正しい真言は…おんべれぶんびんば、ではないかな?
第十一回・まどう心。
さっそく感想です。
「新しい帝はわずか7歳。これからは摂政様の思いのままだ」
お仕事から帰ってきたまひろパパが家族に、職を失ったことを話す。
険しい顔のまひろ弟。
この時、私は心の中で、まひろパパに悪態をついていた。
「それみたことか!だから兼家にたてつくようなことしなきゃよかったのに!」
すると、まひろ弟。
「式部丞には、次の除目でまた任じられることも!」
なんて優しい、まひろ弟。
私、利害関係があるわけでもないのに、パパに悪態ついてたわ。
ごめんなさい。
*****
まひろ、左大臣家の倫子さまのところへ、父の官職をねだりに行く
「父は裏表のない真面目な人柄で、学者としても右に出るものがいないほどの学識がございます」
おいおい…。
謙遜という言葉を知らんのか。
いや、謙遜してる場合ではなかった。
求職に来たんだもんね。
でも、真面目はともかく、「右に出るものがいないほどの学識」かどうかは、まひろには分からないんじゃないの~。
なにしろまひろは「女」で、家にいるばかりなんだから。
朝廷にはもっと学識のある人物がいるかもしれませんよ~???
*****
「摂政さまのご決断は、すなわち帝のご決断。左大臣とて覆すことは出来ません」
きっぱりとまひろの願いを断る倫子さま。
凛々しいわ。
さすが左大臣家の姫。
そういうこともきちんと分かってらっしゃるのね。
ひるがえってまひろは・・・。
そういう上のほうのことは知らないんだね。
仕方ないけど。
*****
摂政さまに直接お願いしたいと言うまひろ。
「おやめなさい!」
どきぃッ!!!
「摂政さまは、あなたがお会いできるような方ではありません」
倫子さまの厳しいお言葉。
それはそうだよね。
右大臣だったとしても、まひろとは身分違い。
そう気安く会ってもらえるわけもない。
右大臣家の三男坊が風変わりなだけ。
まして相手は摂政さま。
帝の代わりを務める人物。
まひろとの共通点は「人間である」ということ一点のみ。
*****
「(為時の娘が)裏門に居座っておりますが、やはり追い返しましょうか」(兼家の家人)
絶対、追い返されると思った。
まさか兼家がまひろに会ってやるとは。
どういう風の吹き回しなんだろ。
「摂政さまの御為に、父は長年尽くしてまいりました」
えっ?
「なにゆえ、何もかも取り上げられねばならぬのでございましょうか」
そんなストレートに言う?
これはもう・・・負けですな。
兼家はこういう物言いは嫌いだよね。
もっと賢い(というか悪賢い?ずる賢い?)やり方もあるでしょうに。
アタマを使って、兼家を一泡吹かせることが出来れば、あるいは…。
てゆーか、バカ正直な親子だって兼家もあきれただろうなぁ。
まひろ、甘いよ。
ベッタベタ。
砂糖とハチミツとメープルシロップを混ぜ合わせた感じ。
ま、仕方ないか。
まひろちゃん、まだ大人未満だもんね。
*****
「父上、客人とはどなたですか」
まひろを追い返したあとの兼家に問う、道長。
「虫けらが迷い込んだだけじゃ」
あああっ!!!
兼家とまひろの唯一の共通点が「人間である」ことだと思ってたのに。
なんということでしょう。
まひろは人間以下。
虫けらにされてしまった・・・。
*****
まひろの屋敷で、宣孝の相手をするまひろ
「摂政さまに会いに行ったのか。お前すごいな」(宣孝)
ホントだよね。
常識がないっていうか。
世間知らずっていうか。
宣孝さま、もっと言ってやってください。
「婿を取ればよかろう~(略)~博識であるし、話も面白い。器量も・・・そう悪うない」
宣孝さま、フォローする気、あるのか?
ところで、そもそも博識なのは、婿取りに向いてるのかな。
博識な女を好む男は限られる気がするな。
話が面白いのは大事だよね。
また会いに行こうっていう気持ちになるもんな。
「どのおなごもまんべんなく慈しんでおる」(宣孝)
そうなんだ~。
いろんなタイプのおなごをまんべんなく…かぁ。
なるほどねぇ~。
「為時どのとは会えなんだが、まひろと良い話が出来た。では帰るぞ」(宣孝)
えぇ~と。
どのあたりが良い話?
摂政さまに突撃したところ?
妾になればよいってところ?
若くてわしのような男を世話してやるってところ?
ま、摂政さま突撃案件ではないよね。
とすると、この頃の宣孝さまは、まひろにいい男を紹介してやる気満々だということだな。
ふーん・・・。
*****
新しい帝と、国母・詮子。
「母上!」と駆け寄る帝がとてもかわいらしい。
でも、母上に「お上としての在り様」を諭されて、返事をするたびに「はい」のテンションが下がっていくのが、可哀そう・・・。
*****
新しい帝が即位する日の、高御座で悲鳴が
同じ頃、花山院は、別の場所で一心不乱に真言(?)を唱えている。
「おんしちりきゃらろはうんけんそわかー」
ん?
ちょっと待って、花山院。
唱える真言が間違ってるよ。
ここは「おんべれぶんびんば」でしょ?
*****
「このこと、一切他言ならぬ。外に伝われば命はないものと思え」
道長!
とうとう闇落ち!?
でもさ。
こうして現代の私たちにまで知られちゃってるよね。
ひええ。
くわばらくわばら。
「ここは穢れております。どうぞお許しを」
と懇願され、高御座の中の汚れをふき取る道長。
そして、ひとりごと。
「穢れてなどおらぬ」
えっとそれはどういう意味でしょう?
生首があったのなら、当時の常識としてはどう考えても「穢れ」なのでは?
道長は何を思ったのか…。
人の死は「穢れ」ではない、と思ったのだろうか。
散楽の人々を見送ったことで、彼の意識が変わったのだろうか。
*****
「何事もなかったかのように、即位式は執り行われた」(語り)
まっすぐ前を見つめる新しい帝。
まっすぐ前を見つめるしかない、新しい帝。
アタマ、重そうだよね。
バランス取るの、すっごく大変そうだよね。
まだ7歳なのに・・・。
それにしても、帝のアタマの飾りの美しいこと。
細かい装飾がいっぱいで、ビーズみたいなのもついてる。
装飾は金属で、ビーズは石だよね、きっと。
重たそう・・・。
*****
兼家による、道隆一家と安倍晴明との引き合わせ会
兼家は道隆と伊周に、安倍晴明を「うまく使え」と紹介したわけだな。
安倍晴明も表面上は素直に「承知つかまつりました」としたわけだ。
で、本当のところ、安倍晴明は道隆や伊周のために働くのだろうか。
知識がないので、今後の展開が楽しみ!
ところで安倍晴明、定子をじーっと見てたね。
何が見えたんだろう。
定子の将来が見えたんだろうか…。
*****
兼家と道隆ファミリー&安倍晴明の宴会に、乗り込んできたのは道兼。
あっさり父上に丸め込まれる道兼。
このパターン、何回目?
道兼が哀れで仕方ない。
「・・・さすれば、堂々と兄を抜くことが出来よう」(兼家)
「分かりました(にっこり)」(道兼)
だーかーらー。
そんな無邪気でいいのか、君は。
いつまで経っても大人になれない道兼。
あ・わ・れ。
*****
道長の職場。
道綱の兄上が乱入して、去って行く。
道長は職場の人に、まひろパパのことを聞いてみる。
「まさか実資さまも為時どのも、あのような形で去って行かれるとは」と言う職場の人。
あの・・・話してる相手は、摂政さまの三郎君ですよ!?
そんなこと言っちゃって、大丈夫なんですかー。
*****
倫子さまサロン
相変わらず、サロンのお仲間の話し方がおバカっぽいのが気になるけど…。
まひろに「お父上、そのあとどうなさった?」とたずねる倫子さま。
この前は厳しい物言いだったけど、まひろやその父のことは心配してくださってる様子。
そうだよね。
まひろがあまりにもモノを知らないから、厳しく指導してくれたんだよね。
ありがたい倫子さま…。
そんな倫子さまの爆弾発言。
「わたし、今狙ってる人がいるの」
「それはどなたでございますか?」とめちゃくちゃ身を乗り出すまひろ。
えええ?
前のサロンの時に、倫子さまが道長さまに興味津々だったの、覚えてないの?
「でも必ず夫にします。この家の婿にします」(倫子)
す、すごい!
この自信。
どうやったらそんな風に?
と思ったけど、左大臣家の一の姫だもんね。
道長の身分を考えれば、そんじょそこらの姫では北の方になんかなれないよね。
まして、まひろじゃねぇ。。。
*****
道長とその従者・百舌彦
わざわざまひろの屋敷までやってきた。
百舌彦の動きが可笑しい。
いちいち、ご主人様の動きを真似してる。
あんなに熱心にご主人様の真似をして、どうするんだろ。
ご主人様のファン!?
中から出てきた乙丸をつかまえて、まひろへの伝言を頼む道長。
「若君、もういい加減にしてくださいませ!」
言った!
言ってやった!
よく言った~。
乙丸、本当に、あなたはまひろの良き従者だよ。
家族も同然だよね。
大事な姫さまをもてあそぶのはもうやめてください!って言ってやって。
*****
六条のいつもの屋敷で落ち合う、まひろと道長。
「妾になれってこと?」
「そうだ。北の方は無理だ」
ほら。
妥協しなさい!
宣孝さまにも言われたでしょ。
いつまでも「夢見る夢子ちゃん」でいないで、現実を見て。
*****
ブチ切れて、交渉決裂しちゃった、まひろと道長。
道長は父・兼家にお願いをしに行く。
なに?
何をお願いするの?
まさかまひろを北の方にしたい…とか?
そりゃ一蹴されるでしょうなぁ。
絶対無理なことは、火を見るより明らか。
*****
どうなる?
来週は、どうなるの?
次回の予告も、いい感じに視聴者を振りまわしてくれますなぁ。
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