【大河ドラマ・光る君へ】国司になれなくても、通詞になる選択肢があったのでは!…ってダメか。
第二十回・望みの先に。
感想でござる。
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大国・越前の国司に任命された、源国盛のダメっぷりがすごい。
「誰か、いい通詞はおりませんかねぇ。右大臣様。はっはっ」
・・・って、まったく悪びれない。
この人、源姓だしね。
為時なんかと違って、放っておいても国司にはなれる血筋なんだろうな。
ツテを頼れば大国の国司にも簡単に任命される。
そもそも、そんなすごいツテを持っている。
そうか。
いい通詞がいれば、国司本人に語学の才能がなくてもいいのか。
たしかに、そうかもしれない。
・・・って、納得させられてどうする。笑
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「あー、怒ってる!許して!」
国盛を国司に任命するよう帝にお願いしてしまった女院。
いろいろ都合があるから…で、人事をどうにかしようとしたり、やはり国政をみる人間とは言い難い。
この人は自分の家や自分のためになることにしか興味がない。
帝や国のことを考えるところまではいかない。
そこまでの人なんだ。
残念ながら。
「敵であろうとも!…です」
伊周や中宮を排除したい女院に、きっぱり言う道長。
いったい彼はどうやってこのような考え方を身につけたんだろう。
あの家に、あの父親のもとで育っていれば、道隆や女院のような考え方になるのが自然だろうに。
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まひろ父が寝込んでしまった後の、まひろと宣孝さま。
仲良く語らうふたりの姿は、なんだか夫婦のよう。
でも、まだ。
まだだよー。
いつからそういう感じになるんだろ。
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「多いな!」
申し文のあまりの多さに思わず本音が出る道長。
行成からの手伝いの申し出も断って、せっせと点検する。
そして為時からの申し文に気がつく。
いや、為時名義のまひろの申し文に。
「藤原朝臣為時」という名前ではなく、筆跡を気にした。
まひろ父ではなく、まひろの願いだと理解した。
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「悪しき気が漂っておる。調べよ」
おいおいおい!
いつから陰陽師になったんだ、倫子よ。
でも・・・これはいったいどういうことなの?
呪詛されたかのように、自作自演したってことだよね?
事件は屋敷内におさめて。
結局これはどういうこと?
女院さまの勘違いによる怒りを招くのが目的?
なんで?
女院さまの体調不良は病気ではなく、気持ちの問題…ってこと?
おーい、倫子さん。解説求む。
・・・。
ちょっと待て。
もしかしてこの件は、女院さまと倫子が共謀したのでは?
そういう気がしてきたぞ。
だってあの女院さま。
呪詛の札なんか見つけたって「そんなもの、焼き捨てておしまい!」とか言いそうだし。
きっと女院さまの体調が悪くて伏せっていたのも、それをわざわざ倫子が道長に知らせたのも、みんなふたりの共謀に違いない!
どうだ!?
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「お上が恋しくて…来てしまいました」(定子)
えええっ?
一条帝の見た夢や幻だと思ったよ。
まさか生身の定子だとは。
道長が、伊周の涙に負けて、伊周のために少しは動いてやろうという気になったのかな。
それで定子を帝のところに手引きしたのかな。
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「大事なのは、いよいよあなた様の世になるということにございます」
道長が悩みを話しているあいだ、安倍晴明はいったい、なんのステップを踏んでいたんだろう?
修行か?
安倍晴明は、道長をどう思っているんだろう。
道長が次の世のトップになるとか、伊周・隆家が今後どうなるとか…そういうことは、彼の眼には見えている。
でも、兼家のような、ある種の同士のような関係になると、そこまで思っているだろうか。
たぶん思っていないよな。
安倍晴明と道長の関係は、どのような形になっていくんだろう。
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まひろのところに来る、ききょう。
またか!!
まひろとききょうはマブダチか!!
てゆーか、よくあんな庶民の服装に、枝2本を角みたいに掲げた格好で、お屋敷の内部に入り込めるよね。
警備の「け」の字もないのか?
ドラマだから・・・で許せることにも、そろそろ限度が・・・ウオッホン!
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覚悟を決めて挨拶をし、笑顔を作って去って行く隆家。
あれ?
意外と、いいじゃん。
いやいや・・・これまでのいろいろがダメなんだけど。
でも、意外と、いいかも。
それに引き換え、伊周のほうは残念過ぎる。
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今回はちょっとツッコミどころが少なかったかも。