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【本に寄せて】オーラの発表会(綿矢りさ・集英社文庫)

なんだかんだで綿矢りさの小説を完読したのは初めてかもしれない。
彼女が芥川賞を受賞した時から、ずっと意識には入ってるんだけど、なんとなく「合わない」ような気がしてちゃんと読んでなかった。

今回は帯の「恋愛未満小説」という文言に惹かれて購入。

今は介護とか親との確執とかが出てくるようなやつは読みたくない。
かといって怖いのは嫌い。
人が死ぬ系ミステリーも嫌い。
タイトル読んだだけで中身が分かっちゃう系も好きじゃない。
ベタベタに甘い系もイヤ。

「恋愛未満小説」というのはちょうどいいかもしれないと思ったのだ。

読み始めは、ちょっと慣れなかった。
綿矢りさ、やっぱり私には合わない?と思わないでもなかった。
でもちょっと我慢して読んでるうちに、ストーリーに引き込まれてしまった。

こんな人、いる?

海松子って相当、変人だから。

遠くから見てる分には面白い。
比較的、仲の良い人、にはなりたいかも。
がっつり仲の良い人、にはなれないと思うけど。

そして「まね師」も。
普通、「怖い」扱いされるよね、この人。
別の小説だったら、絶対この人「怖い」認定。
でもこの世界では「まね師」も普通の人間。

ところで海松子。
こんなに変人なのに、モテる。
なんで?

海松子がこんな風にモテるなら、私ももっとモテてもいいのでは?
(それはまた違う話か!)

そしてタイトルの回収。
なぜ、こんなことになったか、私には分からない。


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あさのしずく
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