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「素敵なインテリア」を得るには「多すぎる本」を処分すべきなのか。

悩みがある。
我が家が「片付かないし、落ち着かない」のだ。

息子が成人年齢に達した我が家は、もう名実ともに大人ばかり。
よって散らかる理由も本来ないはず、と思うのだ。

私は子どもの頃からインテリアにとても興味があった。バイトを始めてからは地道に500円玉貯金を続け、いつか自分の家が出来たら好きなインテリアに整えるんだ!と夢見てきた。

ところがその500円玉貯金が、いつまで経っても使えずにいる。もったいなからではない。部屋が片付かないから「インテリアを整える」段階に進めずにいるのだ。

好きな布を選んだり、雑貨を飾ったりといった「インテリアを整える」のは、整理整頓が済んでから…と私は思っている。今の散らかり放題の我が家では、インテリアまで手を伸ばせない。

私は考えた。
このままの状態をキープしていては、永遠に500円玉貯金を使う日はこない。
すなわち永遠に「好きなインテリアの部屋で暮らす」夢を叶えることができない。
これではいけない!

しかし片付け下手の自覚があるとはいえ、断捨離はこれまでずいぶん頑張ってきたのだ。断捨離もときめき残しも頑張ったし、それなりの結果は出た。最近は深く考えずに安易に買ってしまうこともなくなった。

それならなぜ我が家は「片付かないし、落ち着かない」のか。
真剣に考えてみた結果、原因は「大量すぎる本」だと分かった。

たとえば今、私がPCを使っているテーブルの上には36冊の本が乗っている。読みかけの本は2冊。それ以外はいつでも手に取れるようにきちんと並べてあったり、買ってきたばかりで蔵書アプリに登録されるのを待っているものだったり。

さらに私の隣の椅子の上には、箱も駆使してなんと48冊が置いてあった。
そしてパッと顔をあげただけで見える範囲に、90冊くらいの本が積んである。

以上の他に、本棚に収められた本がある。それも複数。
本棚として使う家具は大小合わせて実に8台にもなる。
ひとつの本棚に平均200冊あるとして、本棚の本は1600冊。

それ以外に、家族がそのへんに積み上げている分もある。

我が家の蔵書はおそらく2000冊くらい…。

私は蔵書数を自慢するつもりなのではない。真剣に悩んでいるのだ。

本と言うのは表紙はもちろんのこと、背表紙ですらもカラフルで自己主張に満ちている。本の世界観を表現し、本屋でたくさんの本の中から選んでもらうために、これでもかとばかりに主張してくるわけだ。

この本たちからの自己主張こそが、部屋を落ち着かなくさせている原因であろう。

背表紙の地の色は白が多いとはいえ、赤・青・黄・グレー・緑・オレンジなど多数ある。さらに文字のほうも黒が多いとはいえ、やはりカラフルなのだ。

もしかしたらすべての本に落ち着いた色のカバーをかけたら、「部屋が落ち着かない」は解決するのではないか。本が多すぎるので現実的には本棚にフタのようなものを取り付けるとか、カーテンをかけるとかで解決するのではないか。

ううむ。なるほど。

しかしこれだけだと私の、部屋に関する悩みのもうひとつである「片付かない」のほうは解決しない。

落ち着いて部屋を観察してみると、部屋は壁沿いの家具の中に大量の本がギュウギュウ入り、その手前に入りきらない本が置かれ、さらにその手前に日用品が置かれているのだ。
なんと私たちは3重にもモノに取り囲まれて暮らしていた。

その一方で、実は「収納場所」であるにも関わらず、中身が空っぽの場所も存在する。
押入れの一部であったり、家具の一部であったりと、ところどころに使いこなせない「収納場所」があるのだ。

しかし本をそういうところに入れる気にはなれない。見たいと思ったときにすぐ手に取れないのがイヤなのだ。
お蔵入りにしてもかまわない本なら、私は持っている価値はないと考える。その時はさっさとブックオフに送ってしまう。実際、年に2回はブックオフに大量の本を送っている。

本を減らせないならと、これまでそれ以外のものの断捨離を頑張ってきたわけだ。

でももう限界!本も減らないし、その他も減らない。

しかしなんとかして「片付いて落ち着いた」部屋にして、インテリアを整えることに着手したい。

「何かを得るには、何かを捨てる」。

難しい。。。

かくして今日も、私は堂々巡りをはじめる。

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あさのしずく
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