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本に寄せて(読書感想文)

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読んだ「本」に寄せて、感想やら思い出したことやらを書いています。 件数が少ないので、「映画」の感想文も一緒に入れます。
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記事一覧

【本に寄せて】八月の銀の雪(伊与原新・新潮文庫)

しんしんと雪が降り積もる夜。 そんなイメージがぴったりくる短編集。 どこにでもありそうな…

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【本に寄せて】1月の31冊をご紹介。

2025年1月はずいぶん本を読めた。 ひとえにゲームをしなかったおかげだ。 ゲームは本と相性が…

あさのしずく
2週間前
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【本に寄せて】バッタを倒しにアフリカへ(前野ウルド浩太郎・光文社新書)

理系の研究者の書いた新書は、えてして楽しくない。 興味がある分野のものならば、間違いなく…

あさのしずく
2週間前
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【本に寄せて】積ん読の本(石井千湖・主婦と生活社)

表紙の写真を見て、大量の積読をどう保管しているのか、参考になればいいなと思って買った。 …

あさのしずく
3週間前
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【本に寄せて】大人の暮らしをラクにする無印良品・ニトリのベストアイテム(宝島社TJ…

この読書感想シリーズでは初めての、雑誌(というかムック本)。 なぜ雑誌なのに取り上げたか…

あさのしずく
3週間前
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【本に寄せて】いま読む「源氏物語」(角田光代/山本淳子・河出新書)

昨年は大河ドラマ「光る君へ」が、生きる楽しみだった。 それは言い過ぎ? いやいや・・・ホ…

あさのしずく
3週間前
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【本に寄せて】同志少女よ、敵を撃て(逢坂冬馬・ハヤカワ文庫)

ロシアがウクライナに侵攻して、ずいぶん経ってしまった。 当初は毎日のようにニュースで取り上げられたが、最近はそれも時々になった。 この本では第二次世界大戦のときの、ソ連とドイツの戦いが描かれている。 今の世界情勢を踏まえて読むと、妙に現実感があって落ち着かない気持ちになった。 女性の狙撃兵なんて…と思ったが、当時のソ連には多くの女性兵士がいたそうだ。 そして女性の狙撃兵も実際にいたらしい。 戦う女性たち。 戦いに巻き込まれる女性たち。 戦争は、けして男だけの話ではない。

【本に寄せて】出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまく…

ポップな表紙に、長すぎるタイトル。 私の好みの感じではないかも。 そもそも「出会い系サイ…

あさのしずく
4週間前
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【本に寄せて】まひるの散歩(角田光代・新潮文庫)

角田光代のエッセイである。 面白い小説を書く作家のエッセイは面白い、の法則は今回も正しか…

あさのしずく
1か月前
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【本に寄せて】殺人出産(村田紗耶香・講談社文庫)

いくらか過保護気味の私としては、この本をR-18とさせていただきたい。 もし私が過保護じ…

あさのしずく
1か月前
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【映画に寄せて】はたらく細胞

年末に、それも大みそかに、観てきたのは「はたらく細胞」。 原作の漫画を読んではいないのだ…

あさのしずく
1か月前
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【本】2024 Best Books ※あさのしずく調べ

今年は読んだ本を定期的にnoteでまとめてきた。 年末なので1年分の総まとめをしてみる。 ま…

あさのしずく
1か月前
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【本に寄せて】女の園の星(和山やま・祥伝社)

最近、待望の4巻が出たところ。 女子高の男性教師・星と、生徒たちの日常を描いたマンガ。 …

あさのしずく
4か月前
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【本に寄せて】夢の雫、黄金の鳥籠(篠原千絵・小学館プチコミックフラワーコミックスα)

ついに最終の20巻。 「夢の雫、黄金の鳥籠」は16世紀のオスマントルコ帝国を舞台にした漫画だ。 主人公は寒村から略奪されて奴隷として売られていた少女・サーシャ。 彼女はやがて皇帝の寵妃となり、複数の子をもうけることになる。 モデルとなる女性は実際にいる。 全20巻、14年にわたる連載は、まるで大河ドラマのよう。 読み終わった後には、ほぉっ…とため息をついた。 このあとは気に入った連載物が完結した時のお楽しみの時間だ。 これまでの19冊を取り出して、ぜひとも一気読みした