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(コンテスト応募記事)☆仕事での気づき☆

この記事では、過去に私が上司からかけられた言葉をご紹介します。仕事で悩んだり落ち込んだりしたとき、今でも思い出す言葉です。

悩み

入社後、数年経過した頃の話である。真面目に仕事をしてきたつもりだったが、自分は仕事ができない人間だと悩み始めていた。

何かがきっかけで、そう思うようになったわけではない。社内・外の人と接するうち、無意識に自分と他人を比べる癖が付いた。その結果、自分には能力がないと思うようになった。

仕事ができないくせに「社内ルールをもっと熟知しなければ」「社外の人への応対はこうでなければ」と完璧を目指そうとした。そして完璧にできないから一層落ち込んだ。

尊敬できる上司との出会い

Sさん(仮名)は当時同じ部署内で別のグループに所属していた。老若男女を問わず、社内・外関係なく、みんなから慕われる人だった。

あるとき、同じグループで仕事をする機会に恵まれた。同じグループになりたいと職場の宴席で訴えたことがあったからかもしれない。自己主張なくして好機を捉えることはできない。

Sさんは仕事が忙しい時期だろうがお構いなく、私を含め部下を食事に誘ってくれた。Sさん行きつけの店で、あーでもないこーでもないと談笑した日々が懐かしい。


Sさんの言葉

できることをやればいい

あるとき、Sさんが私一人を食事に誘ってくれたことがあった。自分の能力のなさに悩んでいたので、その悩みをありのままつぶやいた。

「私は、Aさんが携わっているA仕事もできないし、Bさんが携わっているB仕事もできないし…私にできる仕事がない…」

すると間髪入れず、Sさんは「●●さんが(私のこと)できることをやればいい」と私に言った。

できない仕事を割り振られて、できないのは当たり前。できることをして会社に貢献すればいい。実に単純明快な話だ。

人と比べて自分の出来の悪さに嘆いていたが、一瞬で目が覚めた。何の迷いもなくできることをやればいいと言ったSさんを、私は尊敬する。

その言葉に支えられて

その後、Sさんと同じ部署に配属されることはなかった。私は現在に至るまで、いくつもの部署を経験し「(私には)適正がない」「やりたくない」「荷が重い」と思う仕事が多々あった。が、そういう場面に出くわしたときSさんの言葉を思い出す。その言葉に支えられ、私はできることをやる毎日を過ごしている。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

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