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金沢旅行を穴場の美術館・博物館で満喫!地元民が厳選するスポット5選を徹底解説

兼六園 ※タイトル画像に同じ(画像提供:金沢市)

金沢の観光地といえば「兼六園」「近江町市場」「ひがし茶屋街」などを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。代表的な観光地の陰で、金沢市中心部の美術館・博物館は穴場のスポットといえます。兼六園から徒歩圏内に施設が集中しているので、気軽に立ち寄ってみませんか。

この記事では、地元民が厳選した金沢市内の美術館・博物館の穴場スポット5カ所を解説します。美術に興味がない方でも楽しめる施設が金沢にはあります。美術館・博物館で工芸やアートに触れ、思い出に残る金沢旅行にしましょう。


金沢旅行におすすめ!穴場の美術館・博物館5選

金沢旅行を計画している方におすすめしたい穴場の美術館・博物館を、厳選してご紹介します。

以下の施設はすべて金沢市中心部の兼六園周辺に位置します。狭い範囲に施設が集中しているためアクセスしやすく、また観覧料が比較的安いので 1日に複数の施設を巡りやすいです。

いずれの施設も混雑しにくいので落ち着いて鑑賞できます。休館日や展覧会・イベント情報をリサーチしたうえで訪問しましょう。

1.【本多町】鈴木大拙館 

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鈴木大拙館は著名人もプライベートで訪れるようになり、知名度が上がってきた施設です。体験型の施設なので鈴木大拙という人物を知らなくても問題ありません。静かな空間で「思索」し、思索後は清々しい気分を体感しましょう。

基本的な過ごし方は、以下の2点です。

  • 展示室で鈴木大拙の人物像や業績を知る

  • 外部回廊を歩き、水鏡の間を臨む思索空間で静かに思索にふける

年に数回、普段は入館できない朝や夕方の時間帯にイベントが開催されます。(要予約)学芸員の解説付き、菓子や飲み物の提供あり、思索体験の時間が設けられているなど、他館ではなかなか体験できない内容になっています。

2.【本多町】中村記念美術館 

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中村記念美術館は工芸品の展示が多い施設です。工芸品に興味がない方でも楽しめるよう、展示に工夫がされています。

過去には展示作品に料理を盛り付けた写真が掲げられていました。「工芸品=高価なもの」だから普段は使わないと思いがちですが、生活の道具であることを訴えるユニークな展示です。

日にちは限られますが、企画展の担当学芸員が見どころを解説する予約不要のツアーに参加するのもおすすめです。展示の意図や一人で鑑賞していては気付かない点の解説があるので、知識がなくても興味が湧きます。

美術館の外は庭になっており、春は梅や桜の開花、冬は雪つりの光景が広がります。先ほどご紹介した鈴木大拙館へ続く道があるので両方の施設の行き来に使いましょう。

3.【出羽町】国立工芸館 

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国立工芸館は東京国立近代美術館工芸館が2020年に金沢市へ移転した施設です。工芸やデザインをテーマにした展覧会が開催されます。

国立の運営施設とあって、著名な作家の作品が並びます。2階の一角に、金沢出身の漆芸家:松田権六(人間国宝)の仕事場を移築・復元したコーナーが常設展示されているので、一度は足を運んでみましょう。

季節や日にちは限られますが夜間開館やイベントが開催されます。特に夜間開館時に上映される工芸技術記録映画は興味深い映像です。

展示品もさることながら、建物自体も素敵なので内部・外観も鑑賞しましょう。ちなみに、国立工芸館の両隣は石川県立歴史博物館と石川県立美術館です。

4.【兼六町】成巽閣 

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成巽閣は加賀前田家ゆかりの品を鑑賞することができる施設です。「さすが前田家!」と目を見張るような豪華な作品が並びます。

作品のみならず江戸時代末期の建物も見どころなので、各部屋や庭、2階も観覧しましょう。春は隣接する兼六園の桜を垣間見ることができ、お得感があります。

5.【兼六町】いしかわ生活工芸ミュージアム 

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いしかわ生活工芸ミュージアムは成巽閣と同様に、兼六園に隣接する施設です。

2階のミュージアムでは石川県の工芸品全般を紹介しているので、非常に見応えがあります。また、一部の工芸分野になりますが、製作過程を解説する展示もあるので勉強になります。

1階の無料エリアでは工房の紹介や現代の作り手の工芸品を展示・販売をしています。商品を眺めるだけでも楽しいですが、期間限定販売の作品もあるので気に入ったものは購入しましょう。

【広坂】金沢21世紀美術館に穴場の展示あり!混雑しにくい時間帯を選んで鑑賞しよう

金沢21世紀美術館(画像提供:金沢市)

現代美術を扱う金沢21世紀美術館は金沢を訪れるならぜひ立ち寄ってほしい施設です。北陸新幹線開通後に知名度が一気に上がり、旅行者で混雑する施設の一つになりました。

しかし、訪問する季節や時間帯などを工夫すれば意外と快適に鑑賞できます。混雑を避けたい方や穴場スポットを好む方もぜひ参考にしてください。

1.金沢21世紀美術館をおすすめする理由

人混みが苦手な方や現代美術に興味がない方にも金沢21世紀美術館をおすすめします。その理由は以下のとおりです。

  • 先に先にご紹介した 5選のスポットに近いので立ち寄りやすい

  • 建物や無料ゾーンの作品を鑑賞するだけで楽しい

  • 美術館主催展覧会の会期中、金・土曜日は夜間開館している

無料のエリアが充実しており、現代美術の入門としてうってつけの美術館です。

2.穴場の鑑賞スポット

有料の展覧会ゾーンに入らずとも、無料ゾーンには楽しい作品がたくさんあります。以下は無料で鑑賞できる穴場のスポットです。

無料ゾーンの作品例

無料ゾーンには他にも作品があります。混雑している場合は、空いている作品から鑑賞しましょう。なお、館内のデザインギャラリー、長期インスタレーションルームで展示がある場合は無料で観覧できます。

3.混雑しにくい穴場の時間帯

訪問する日程や季節、時間帯を工夫して快適に鑑賞しましょう。屋外の作品は美術館の開館時間に関係なく鑑賞できます。早朝や夜間は作品を独り占めでき、まさに穴場の時間帯です。

混雑の目安

金沢マラソン当日は注意が必要です。マラソン翌日の月曜日は例外的に開館日になるので、この月曜日を狙って訪問するのも良い選択です。

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美術館・博物館巡りに疲れたら穴場のカフェで休憩しよう

旅行中は普段より多く歩き回るので疲れるものです。美術館併設のカフェは近くて便利ですが、来館者が多い日は行列ができます。施設から徒歩圏内のお店を予めリサーチしましょう。

金沢はまちの大きさの割にカフェが多いです。イートインできるケーキショップを含めるとさらに数が増えます。以下にご紹介するのはほんの一部のお店です。定休日や営業時間をSNSで確認し、おいしいコーヒーとスイーツを堪能しましょう。

1.【下本多町】 kakurezato coffee

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手作りサクサクのパイが特徴のお店です。ミートパイとスイーツ系のパイがあり、どれを選んでもおいしいです。また、店内入口にはこだわりの小物や調味料などが展示・販売されており、眺めるだけでも楽しいです。

最寄りの美術館・博物館は金沢21世紀美術館、金沢能楽美術館です。(徒歩約5分)

2.【幸町】dokidoki

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手作りの焼き菓子とイートイン限定のスイーツがあります。フルーツを使用したスイーツはフルーツ自体もおいしいです。

コーヒーのメニューにデカフェ(カフェインレス)がある貴重なお店です。ランチなど他店でコーヒーを飲みすぎたときはデカフェがおすすめです。

最寄りの美術館・博物館は鈴木大拙館です。(徒歩約9分)

3.【片町】Underground Table

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定番商品はシュークリーム、マンゴープリン、チーズケーキで、期間限定の商品もあります。シュークリームを初めて食べたとき、シューのサクサク感と特徴的なクリームに感動しました。

お店はビルの地下にあるので通り過ぎないよう注意しましょう。最寄りの美術館・博物館は金沢21世紀美術館、金沢能楽美術館です。(徒歩約8分)

地元民が選ぶ2泊3日金沢旅行のモデルコースを紹介

美術館・博物館巡りをメインにしたモデルコースです。ランチやディナーに兼六園から徒歩圏内のお店を選べば、移動時間と歩く距離を節約できます。

2泊3日 モデルコース

2泊3日で5カ所以上の美術館・博物館を巡ることが可能です。興味のある施設を中心に訪問する順番を決めておくと効率的に移動できます。

金沢旅行の記念に!自分用のお土産探し

金沢旅行の記念に自分用のお土産を購入しましょう。おすすめの食べ物や素敵なモノが買える・鑑賞できるお店をご紹介します。

義理土産はいつでもどこでも購入できます。時間のない方は金沢駅構内の店舗を利用するとよいでしょう。

おいしい食べ物をゲットしよう

おすすめの食べ物をご紹介します。金沢駅やデパートなどの商業施設で購入できるものが多く、日持ちは数日から長めのものまであります。

おすすめの食べ物

※1 市中の取扱店でお買い求めください
※2 直接店舗でお買い求めください

宅急便を利用するなら冷凍商品もおすすめです。
・うなぎの蒲焼(近江町市場:みやむら)
・バスクチーズケーキ(金沢駅構内:piso)

旅行から帰る道中に食べる場合は、金沢駅構内で購入できる以下のものがおすすめです。
・弁当、大福(豆餅スゞメ)
・おにぎり、たわらいなり(たなつや:金沢大地)
・和菓子(越山甘清堂)
・たい焼き(土九)

素敵なモノをゲットしよう

石川県は工芸が盛んな土地です。陶芸や漆芸、ガラス工芸、織物など、金沢旅行中にさまざまな工芸品を目にすることでしょう。「量産品でないモノ」との出会いは一期一会です。素敵なモノと出会うため、ギャラリー訪問をおすすめします。

敷居が高いと思われがちですが、以下のギャラリーには普段使いしたくなる工芸品が展示されています。
【広坂】 クラフト広坂:金沢でお馴染みの工芸品を展示
【長町】 creava   :体験教室あり、カフェ併設
【香林坊】OKURA   :器などの生活用品を展示
他にもギャラリーはあるので、自分好みの店舗を予めリサーチしましょう。

また、美術館併設のミュージアムショップも外せません。特に展覧会限定グッズは通常、期間限定販売なので一通りチェックすることをおすすめします。

金沢旅行で気に入った穴場の美術館・博物館はぜひ再訪しよう

穴場の美術館・博物館が金沢市中心部に集中しているので、複数の施設を訪問し金沢旅行を満喫しましょう。それぞれの施設に特長があるので、お気に入りの館が見つかるはずです。

そして、訪れて良かった施設はぜひ再訪しましょう。展覧会が変われば展示される作品も変わります。すなわち、訪問する度に初めて出会う作品があるのです!

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

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