創作【詩】 Overthinking.
ぼくたちいつ子どもを辞めたの
メトロから降りて考えていた
人生最後のくしゃみはどんなだろ
あるいは人生最後の排泄などは
午前7時の街中で
太陽は金色の糸を引いた
ぼくは公園でブランコに乗ったり
たまに疲れて休んだりしたけど
それでも歩き続けた
いつからこんなに大人たちは
子どもの声を聴かなくなったのか
気づけばお腹がすいていたけど
手頃な店は見当たらなかった
弱い負け犬が大人たちなら
ぼくたちは盾と矛を持った鼠だね
砂場を掘れども掘れどもついに
ブラジルにはたどり着けなかった
さよなら、母さん。傘は忘れていくね
先生は昨日の学活でぼくのこと
みんなの前でこう呼んだんだ
Overthinking.