夕方ニュースの佐藤さん

かなり以前に札幌局で、いっぺん中央に行ってまたこちらに帰って来た佐藤龍文アナ。
昔から堅くて真面目なイメージで、頭もかっちりオールバックな方だった。

こっちに戻って来てからもやっぱり堅くてオールバックで、とっても職務に忠実そうだけどまわりを寄せつけないような、生真面目すぎる雰囲気が、正直言ってちょっと堅苦しくて苦手だった。

ところが、そんな佐藤さんが一年ほど前の年明けを境に、まるで何かの封印が解けたかのように、急に周りの若いアナたちに溶け込んで笑い合うようになった。

おそらく、新年会かなにかで打ち解けるきっかけがあったのだと(勝手に)思う。あのかたくなな心(と勝手に決めつける)を開くほどの何かが。

毎日ニュースを見ている者にとってその劇的な変化(大げさ)はかなり衝撃的(大げさ)で、それからはひたすらその経過ばかりを追って番組に注目することになった。

日々少しずつ明るくなっていく雰囲気。気づけば少しだけラフになってきたオールバック。(オールバックはオールバック。緊急時はやっぱりかっちりオールバック)

最近はもうすっかり周囲になじみ、冗談を言ったりツッコミを入れたり、もはや夕方ほっとニュースファミリー(父)といってもいいようなスタジオになっていた。

そんな彼が、相方の河野アナとともについに3月で卒業になった。

毎日ひそかに見守っていた人物と、あの温かな現場が見られなくなるのはかなり淋しい。

でも、新たな赴任先でも、ここで育んだ(たぶんここで身につけた)その朗らかさでがんばってください。

４年間、なごやかなお茶の間をありがとうございました。

右手:本当に明るくなった佐藤さん。

ニュースという毎日見るコンテンツのささやかな楽しみ方。