何故?社会的弱者の救済ができなかったか
新聞記事に、認知症である祖母に手をかけてしまった孫のことが載っていた。孫は、祖母と二人暮らしだった。今年、幼稚園の先生として働き出したばかり。祖母の介護と、慣れない仕事に精神的なストレスは凄かったはず。
ここで気になるのは、女性の親や、親戚。父と母は、離婚し彼女は、父とおばおじと暮らしていた。なのに何故?女性1人に介護をさせたのか?
女性は、短大の学費を祖母に出してもらっていた。おばに、「学費を出してもらっていたもらったンやから、あんたが介護するのは当然」といわれたそうだ。
実母の面倒を孫に押し付ける娘。女性の父親は、何も言わなかったのだろうか。女性は、ケアマネを利用していなかった。知らなかったのか、知ってても利用しづらい状況だったのかは分からない。
けれど、孫の義務と思い込みで公的な制度の利用を拒んでいたとしたら、地域社会で社会的弱者が生きることは、困難なものになる。
一昔前の家族の介護は、家族で。というのが、家族前ではなく、1人に押し付ける結果をつくる。その前に何とか手を打とうとケアマネや、地域包括支援センターなるものがあるのに。
「支え合う社会」は、家族によってはばかれてしまった。
古い考えと新しい考えの狭間で苦しまないように、地域社会での連携は、これからの課題だろう。
裁判の結果は、執行猶予付きになったが、祖母に手をかけてしまった女性の気持ちを考えると。心苦しい。
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