地域で生きる。普通って何?
田舎でもどんなに重度の障害者でも、地域の中で普通に暮らしたい。
私の住む本州最南端に浮かぶ島には、はっきりいって過疎高齢化が進み、バリアフリーのない道、そして、自家用車が無ければ、くらし辛い。町の福祉は、割と障害者に対しては好意的だが個人の必要性にそわないものが多い。私は週4でデイサービスを利用しているが、最近は、コロナの影響で、利用者をかなり減らしているらしい。
デイサービスのある事業所は、今リハビリ入院している目と鼻の先にある。窓から手を振ったら、振り返してくれた。
家からこの事業所まで移動支援とデイサービスのく車で、およそ1時間。
移動だけで疲れるが、入浴介助と昼ごはんを確保出来る。そして少しのリハビリがついている病院のリハビリとは全く違うが、身体をほぐしてくれるので、いい感じである。病院のリハビリメニューを事業所で話すと目を丸くして驚かれた。やりすぎはよくないというのが、そこの理学療法士の意見だ。
しかし、私は3、4ヶ月に1度リハビリ入院している。確かにきついが、やるだけ力はつく。
動きにくい左手も毎日しんどい作業療法でかなり動くようになる。歩くのにフラフラしていたのもきつい筋トレでバランスが良くなる。
賛否両論あるが、私の相棒の世話ができること、身辺のことがどうにか自分でやれることを目標にして日々過ごす。確かにできないことも多くなった。それは仕方ないと思うしかない。病院でも転ばないことが第一目標だから、リハビリ以外は、歩かない。車椅子でなんでもできる場所なので、うちに帰った途端に不安がある。
話が大幅にそれてしまった。
できることとできないことの見極めこそ今は大切である。しかし、何も無い島ではあるが外に出れば、私の名前をよんでくれ、話しかけてくれる近所のおばさん。海が見えるところまで、電動車椅子で行けば、潮風を感じられる。
夏は比較的に涼しく冬は暖かいと言うが、住んでる者には、夏は暑いし、冬は寒い。
春から秋は台風が来る。しかしあまり被害は受けたことがない。島には川がなく氾濫の恐れもない。
ただ南海トラフ地震が起きると一溜りもない。津波は地震の後7分でやってくる。その時は覚悟を決めるしかない。
近い将来、父母がこの世からいなくなるだろう。いつまでも元気でいて欲しいが、その時困らないように、少しづつ準備をしておきたいと最近考える。ただ施設で暮らすのは自由が少なくなるので、町の中で暮らせたらと、考えている。
ここで「当たり前の」暮らしについて考える。普通って何?という疑問符がいつも頭の中で回る。
何か基準にして日々は回る。
普通の暮らし……
一般的には、働いてお金を稼ぐ。税金を払う。年金をかけて老後の資金を貯める。
それを放棄する若者は多いが、それも仕方ないことかもしれない。
私はその皆さんが納税した税金の、1部で暮らしている。しかし、買い物をすれば、消費税を払う。買うものは少なくとも皆さんに還元できていると思いたい。
地域で生きる意味。
今後の課題である。地域格差をどうにかして欲しいものである。
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