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恵みの雨

お天気はどんより曇り空の日が続いた。

朝から雨音が聞こえる。

コロナがこんなにも世界中騒がせることになるなんて。誰が想像していただろう。

ようやく日本でもワクチン接種の申し込みが始まった。

母がワクチン接種を拒んでいる。抗体を作る段階で、コロナになってしまったら、と心配しているのだ。

インフルエンザの予防接種と同じよ、というのだか、未知なるものとの遭遇に近いものを年寄りになったせいもあり、受け止められないらしい。


コロナで死んだらお葬式も何も無い。

遺体は、焼いた後、家族に引き渡される。そんな悲しい別れはしたくない。

コロナの変異型まで出回るようになった。

自然を破壊し続けた人間への復讐のように思える。

それでもいいよ!いつか死が訪れるのだから。だけど死が当然の世界にならないことを祈る。

蜜になることを、恐れる人達。しかし密にならざるを得ない場合もある。

愛を語るもの達は、愛を棄てられるだろうか?

あらゆる命が宿る日を心待ちにする、恋人たちは、ひと時たりとも離れたくないはずだ。

桜が誇らしい季節に我慢を強いられる。来春までの辛抱と、葉桜になった桜並木を通り抜ける。


政府の対応は、甘かった。あらゆるキャンペーン期間をやめておくべきだった。

コロナ不況が日本を襲う。国会議員の先生方の給料を人々に回せば、少しは楽になるはずだ。

我慢をすることを強いられるのは、貧困者であつてはならない。

そういう事を考える政治家はどのくらいいるだろう。

人の命は何億年の地球の中でほんの少しだ。

コロナは、そんな人間の態度に、挑戦状を送ってきた様に感じる。


自然は、偉大である。

私達は何かを得るために何かを無くす。

ひたすら今はいのるのみ。

あなたの勇気を信じて。


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ゆず愛
今はまだ修行中の身ですが、いつの日か本にしたいという夢を持っています。まだまだ未熟な文章ですがサポートして頂けたら嬉しいです。

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