『三大怪獣グルメ』 作者:ほりのぶゆき、原作:河崎実、監修:久住昌之
君はB級バカ映画の巨匠・河崎実監督を知っているか?!
知らない? あっそう。
何故かはどうでも良いが、監督と私はお馴染みの間柄だ。以前には監督の著作『バカ映画一直線!河崎実監督のすばらしき世界』も書評にして、盛大にディスっているほどだ。
https://bookrev.horiemon.com/entry/2020/07/10/220000
また、その書評自体を紹介するHIU(堀江貴文イノベーション大学校)内でのライブ配信に予告無し、否応無しで監督を引き摺り込んで出演させてしまったこともあるが、これはHIUのメンバーでなければ観れない。
https://www.facebook.com/100045645437611/videos/208432854021561
河崎監督は基本的に特撮モノのバカ映画しか撮らない。
お涙モノ、感動モノ、不幸モノ、グロモノ、一切お断り。
そして、なんだこれ。くだらねー。それが河崎監督への最大の賛辞なのだ。
だからこの『三大怪獣グルメ』も相当なものだ。
築地の港から、或る日突然巨大なイカ、タコが上陸し、ひとしきり暴れた後に海へ還る。
再来を予期して結成されたのは、シーフード・モンスター・アタック・チーム。略してSMATだ。
分かる人にはお分かりだろう。Sが抜けたら某帰ってきたウルトラマンのMATだ。そしてジャニーズのSMAPとも一字違いと非常に紛らわしい。
考えに違わず、再び怪獣たちは東京湾へと戻ってきた。しかも今度はカニまで登場だ。そりゃそうだ。なんたってタイトルは『三大怪獣グルメ』なんだもん。
さて、SMATは、そして人類は上手いこと三大怪獣を国立競技場へと誘い込み、見事巨大な海鮮丼を造れるのか?!
え? ああ、そうそう。戦闘中に入手した怪獣たちの破片肉。これを喰ったらバカ美味だったのだ。
監修に『孤独のグルメ』でサラッとブレイクしてしまった久住昌之が就いているのはその所為だ。映画の中でいくつもの怪獣グルメが登場するのだ。
と、まぁ河崎実ワールド炸裂なこの映画は、2020年6月6日から全国で順次公開され、現在はBlu-rayなど発売中。
この漫画は映画の公開に先駆け、ネットで連載され単行本化された。
ということで、基本設定は同じだが中身は別物。怪獣デザインもストーリー展開もキャラの粘着度さえも全く異なる。
ネタバレの心配は無い。一粒で二度美味しいのだ。
なので、映画のクライマックスで合羽橋から発信する、見れば直ぐに分かるあのパチモンメカも漫画には登場しない。
気になる方は映画版もどうぞ。
因みにだ。
くれぐれも間違ってはいけない。
河崎監督作品は、おバカ映画ではない。バカ映画だ。
そこんとこヨロシクね。
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