冬の夜に出会った恋
冷たい冬の夜
しとしとと降り続く雨の中で
ひとつの恋に出会う
その瞬間、寒さに凍える街並みが一瞬で温もりを帯びた
出会いはいつだって突然訪れるものだけれど
昔どこかで会ったことのある気がして
すぐに惹きつけられた
その夜、2人の心は強く惹かれ
まるで雨粒がガラス窓を叩く音のように
その想いが胸の中で響き渡った
心の中で静かに願った
「また会いたい」
現実は前に立ちはだかる
心の中に芽生えた感情を抱きしめることが
恐怖となった
冬の寒い夜
その恋に背を向けることを選んだ
一緒に過ごした短い時間
心に深く刻まれた
それは、あの冷たい雨の中で感じた「君が好きだ」という言葉
そして「また会いたい」という静かな祈りだった
時にその果実は手の届かない場所にあることを
時の流れがその願いを遠くへと連れ去ったとしても
心の中でその恋の輝きは消えることなく
今も静かに光り続けている
あの日、愛に対する恐れと不安が包み込んだ
それでも、冬の夜に出会ったその恋は愛の形を教えてくれた
たとえ実らなかった恋でも
今度はもっと自由に
”固定観念”や”責任”に縛られず
愛すエネルギーに変えてくれた
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