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会いたい人は。

「人生でもう一度会いたい人リスト」
というものが密かに存在する。

学生時代の先生だったり昔の仲間だったり。
正直相手が私のことを覚えているか怪しいなぁという人もいる。

SNSが発達したおかげで5年くらい会っていなくても半年前に会ったような気分になってる人は沢山いるので、そのケースはまた別だ。
みんな子育てに仕事に日々忙しそうで、声を掛けるのも忍びない。元気なことがわかればそれでいい。

昨年、ダンスの恩師である夏まゆみ先生が旅立たれた。
私の人格形成に大きな影響を与えた先生であるが故、もっとシンガーソングライターとして自信が持ててから、大人としてちゃんとしてから、堂々と会いにいくぞ!と長い間思っていた。
でもそれでは遅かった。
そもそもちゃんとした大人ってなんなんだ。
先生の前で散々泣き喚いてもがき苦しむ姿を見せていたのだから、またグシャグシャになったとしても今の私を見て貰えばよかった。
そんな取り返しのつかない後悔を抱えて一年が経った。

よく考えたら私の「人生でもう一度会いたい人リスト」は、いつか売れたら、とか、胸を張れるようになったら、とか、いつまでもゴールのない基準で会いにいく設定になっており、
もはやこれは「人生でもう一度会いたいけど多分会えないことはわかってるけど大切な人リスト」なんだろうな、と思った。

そんなの意味無いな〜。
意味無くはないけど。悲しいな〜。

けれどほぼ連絡先など知らないし、私が動き出さなきゃ会えない確率の方が高い。

そんな最中、ある女性が夢に出てきた。
数年に一度そんなこともあるから気にしていなかったのだけど、二度寝してもまた夢に出てきたもんだから心がソワソワした。
一時期ほぼ毎日一緒にいたのに、嘘みたいに疎遠になってしまった人。
大好きだったけど、大好きだったからこそ遠ざけていた人。
今だからこそ会って話してみたいって潜在的に思ったのかなー。
わからないけどソワソワした。
そして今どこで何してるのかマジで知らん。

ソワソワが止まらないので早朝からネットで検索しまくって、多分これだろうというアカウントにDMを送った。
返事はまだ無い。永遠に無いかもしれない。
だって向こうは私のこと嫌いで疎遠になってるかもしれないからね。
けれどなんかもう手が止まらなかった。


自分も気付けばいい歳なので
ちゃんと「人生でもう一度会いたい人」にありがとうを伝えられたらいいな。

ちなみに優しかった元恋人たちにも感謝を伝えたいし借りパクしてるものをそれぞれに返したいが、それはなんとなくやめておく。

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