しわくちゃのジャガイモがふかし芋になって食卓にのぼるまで
皆さん、ジャガイモを放っておいて、芽を出してしまったこと、ありますよね?ありますよね?
久しぶりの食卓にのぼるまでシリーズです。
過去にはこういう「食卓にのぼるまで」シリーズがあります。
って。実はシリーズというほどありません。嘘ついちゃってごめんなさい。
さて、去年、息子が作ったジャガイモのうち、小さいものを台所の隅っこにそのまま置いていたら、すっかり芽が出てしわくちゃになっていました。まあ、「台所あるある」のトップ3にランクインするような日常の出来事です。もちろん、これは食べたらお腹痛くなって病院に担ぎ込まれるレベル。
なんなら、ちっこいジャガイモすらできています。すごいな。
エイリアンもいます。
これ、もう捨ててしまおうと思ったんですが、ちょっと試しに植えてみたらどうなるかなー、と思って新しく開墾した畑に植えたのが今年の3月。
なんか捨てるくらいなら畑に埋めとけ。みたいな感じです。もう完全に芽に養分を吸い取られて、吸血鬼に吸われたあとみたいになってます。見たことないけど。
大きいジャガイモは小さく切り分けて切り口を乾かしてから植えます。もちろん、これを1個ずつですよ。まとめてじゃないですよ。
ちょうどツクシの季節だったので、帰りに摘んできました。とってもよく肥えて美味しそうなツクシ。けど、そもそもツクシの生える土地って、痩せてる土地なんです。痩せた土地から肥えたツクシが採れる、なんて面白いですね。
採ってきたはいいけど、ハカマ取るのが面倒なんですよね。手も真っ黒になるし。
さて、20日後…
芽が出た!
ツバメも来た!
田んぼも耕した!
50日後…
なんじゃこりゃ~。めっちゃ草だらけ!
草刈った!
土寄せもした。
ツバメも卵産んだ!
ところで、ジャガイモがどこに出来るかご存知ですか?
ジャガイモは植えた種イモの上に新しいイモができます。なので、茎が伸びてきたところを再び土で覆うと、そこに新しいジャガイモがができます。
また、土寄せをすると、上に寄せてきた土は起こしてあって柔らかいので、土質が硬いところだと収穫が楽になります。でもこの畑、実は以前田んぼだったところ。ご存知のように、ジャガイモって基本的に乾燥地帯の野菜なので、このように元田んぼの湿気った土地ではイモが腐りやすくて実はまったく適してません。サトイモならいいんだけどね。
それで、多分ダメだろうな~。ここまでは調子よく育ったかも知れないけど、イモができたとしても、ドロドロに溶けちゃうだろうなぁ、なんて思っていたのですが、今日、隣の畑の草刈りをしててふと見ると、地上の葉が枯れてきててる。もう腐っちゃってるかと思ってたけど、まあ、いちど試しに掘ってみるか、と。
だってこんな感じなんですよ。まったく期待できないです。
こんな感じで完全に湿地帯状態。畝は土寄せして上げてあるので、かろうじて乾いているけど…
ま、掘ってみるか。
あ、ジャガイモ…。
ヤダ!結構あるじゃない!
こんだけ採れちゃった。植えてから75日目。土寄せと草刈り以外、肥料もやらなかったし、もちろん農薬も使ってません。
小さいけど、家で食べるには十分。
洗ってふかしてみよう。
わーい!夕ご飯の一品のふかし芋。本当は素揚げにすると美味しいんだけど、農繁期だし、今日はひたすら草刈りをしたので、疲れ切ってこれが精一杯っす。
ただ、ジャガイモいつ植えてもこうやって増えるわけじゃなくて、ちゃんと春先に植えないとできませんから。秋に植えるのもあるけど、それは腐りやすいですから。一応、前に書いた記事も置いておきますので、興味のある方は読んでみてくださいー。