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世界がやってくる
もはや巷でもたいして話題になってない「民泊」の申請をやっています。
先月「バケーションレンタルEXPO2018」という、民泊の展示会へ行ってましたが、もう全然来場者が少なくて、民泊の失速具合が手に取るように分かりました。みんな、もう儲からないってことで撤退に転じているわけです。
そんな中、民泊をやろうってんですから、アホでしょ。そうなんです。聞いて下さい。住宅宿泊事業法(一般には民泊新法と言われている)のガイドラインに沿って、ちゃんと合法的に民泊をしようってなると、今までの設備に加えて更に50万円ほど必要になってくるんです。お金ないのに。まあ、その殆どは消防設備ですね。あと、非常用照明。
非常用照明(天井に引っ込んでついてる紐のついたようなヤツです)が4万円近くもするなんて!煙検知器が一個1万3千円もするなんて!!今まで何気なく見ていた建物の中にあるたくさんの設備…「えーと、4万…4万…1万3千円…4万…」とか数えたくなります。消防設備ってすんごいお金かかるんですね。
今回、今までやってた民泊に加えて、もうひとつ作ってて、そこの申請も一緒にするので、2軒分ですね。もうアホの極みです。
今絶賛リノベ中。ペンキ塗ったりひたすら掃除したり。タケPも老体にムチ打ってめっちゃ働いてます。
ところで、ご存知かどうか分かりませんが、民泊だと年間に180日しか営業できません。残りの185日は「住居」として使う。ということで旅館業法よりも建築基準法などが緩和されます。私の扱っている物件は、古すぎて当時の書類なんて全然ないようなボロ家なんで(いい家だとちゃんと何年に立てられたか分かることがほとんど)、何年に建築されたとか、分かんないんです。2軒目の物件なんて、2階建てだったものを1階に減築して、かなりタケPの世界と米田建築設計さんのコラボが炸裂していますので、まあ、一般的な建築の宿ってわけにもいきません。
なので、がっつり業として宿を経営するよりも、民泊くらいがちょうどいいのです。
笑っちゃうじゃないですか、今までAirbnbに6万軒の宿泊リストがあったけど、この土、日で申請されていない物件が一斉に削除されて、多分3000軒くらいになっちゃったんじゃないかな。そもそも民泊の申請がまだ724軒しかないって言うし。それだって、たいして話題になってないのが現状。
今は伊勢で検索かけると、22軒出てきますが、三重県でいまのところ民泊申請されたのって7軒ですから。22軒のうち15軒くらいは旅館業法で経営しているゲストハウスか民宿とか旅館の業者です。
「バケーションレンタルEXPO2018」でも、行政書士の先生が
「民泊なんて儲からない、やるやつはアホ」
って、断言してました。わーい!アホって言われるとやりたくなっちゃうじゃないですか。しかし、アホって言われてやる人なんて、まあいないでしょう。でもホント。そもそも、民泊なんて儲かろうと思ってやってる人がアホなんです。儲からないもん。じゃあ何かって言うと、民泊を世界の窓口にするんです。そうするとあら不思議!儲ける以上のワールドが広がっている。そう思いませんか?
私とタケPが民泊を使って自分たちが世界へ行かなくても、世界がこっちにやってきてくれる。しかも、東京や京都や大阪と言った有名都市じゃないので、余計に来る人が限定されます。わざわざ来てくれる人が多い。知識人や文化人も多い。もちろん、みなさん私たちなんかよりもうんとお金持ちで余裕があります。そういう人たちと接点って、都会はあると思うんですが、地方都市は全然ない。けど、来てるんですよ、来るとこには。私は今までそれをワインバーでやっていたんですが、これからは百姓と民泊でやるんです。百姓だって興味持つ人いるかなー、思って。
まあ、いかほどなのかは、やってみないとわかんない。それもそれで楽しみ。未知数の部分がないとやったって面白くないじゃないですか。ということで、今は書類作りに追われています。百姓も天気を見ながらやってます。ちなみに、ツバメは今日巣立ちました。うちのラブリーなお子たちを見てくれ。
そんなことで、無事申請が通ったらここでお披露目しますので、どうぞお楽しみに。
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