2023年4月15日にオープン以来、 多少のトラブル(後述)もあったものの、 無事に8月の営業を終えることができました。 宿という業態は、お泊まりいただく方以外、なかなか実態の見えづらい部分もありますから、改修リノベーションのお手伝いなど、応援いただいた方々へのご報告も兼ねて、あらためてここでオープンからのデータを見返し、まとめてみようと思います。 また今後、宿泊・観光業に取り組みたいという方々の小さなヒントにでもなれば幸いです。 繰り返しですが、2部屋しかないゲストハウ
もはや遠い昔ように感じる1999年。 テレビにはまだ力があり、 景気の出がらしを絞りだすように 番組の合間に流れる、車のCMでは、 「モノより思い出」 と、新たな価値観を呈して 消費喚起を続けていた。 時代の空気感を先取った 当時の日産セレナのCMコピー。 「モノより思い出」という言葉は、 プライスレスな体験こそが新しい時代の価値であると提唱した。 同時に、戦後発展を続けた社会の豊かさが ひとつの天井を打ったことを知らせた。 それから四半世紀…。 2024年のいま、私は困
2024年7月、2つめの宿がオープンしました。 前回のNote記事↓が、DiveINNオープン5ヶ月の振り返り、 だったことを考えるとかなり唐突な感じが、、、 築90年の古民家長屋DiveINNから約300mの距離に、 Yellow INN Kiryu イエローイン桐生 (旅館業法における簡易宿所業として) がオープンいたしました。 畳敷が綺麗な和風建築を一棟貸にした宿です。 もちろん無料で入れる一の湯からも近く、 まち歩きもしやすい立地です。 2023年4月にひと
まったくの素人が、 地方都市のシャッターばかりの旧市街で 古民家のゲストハウスをオープンしてもうすぐ約10ヶ月。 初めて迎える冬の対策として 小さな隙間も徹底して隙間テープで埋める、 大きなガラス窓にはカーテン状の幕をつけるなど 小さな改修をリアルタイムで試しています。 (古民家のDIYに終わりはありません。笑) しかし、朝夕の冷え込みは想像以上。 そもそもの暖房の火力を増強するために、 大きな薪ストーブとエアコンに加えて 石油ファンヒーターを3台に増設しました。 (寄付
100個ある「ゲストハウスを開業した理由」のうちのひとつが 歩いですぐの距離に”旅のコンテンツ”となる 密なつながりがあることだ。 ただ物理的に距離が近いことはもちろん、 それぞれが描くゴールも近い。 銭湯、一の湯の真央さんは、 とにかく動物たちと楽しく暮らせればよいらしい(笑) いつだったか、”営み”という言葉について話したこともある。 近くのクラフトビール醸造所Bryüの 醸造家である栗原さん(通称なまさん)からは、 ”KEEP LOCAL”という言葉を聞いた。 ビ
多くの人のご支援があり、 この4月に群馬県桐生市にゲストハウスDIVE INN KIRYUを オープンさせることができました。 自社予約サイトに加えて Airbnb、bookingにもリスティングされ さっそく両サイトからもご予約をいただいています。 (彼らの販売力はすごいですね。) 宿泊に必要な大きな改修が終わり、 販路の見通しも立ち始めたところで ようやくお客様の滞在中の楽しみ、 つまりはタビナカを演出する観光メニューについて 考えられる余裕ができつつあります。 改
コピーライターは、”他者”の魅力を言葉にする仕事です。 ですので”自分のこと”を言葉にするのは まったく別のアプローチが必要なはずで、 「むしろ不得意」という人もいるはずです。 (つまり私とか)。 ##システムエンジニアやプログラマが ##自宅ではあまりパソコンにふれない。というのに似ているか。 本日お誕生日をいただきましたので (丁寧な言い方) 自分語りのご猶予ということで まとめておきたいなと思います。 まず今の活動につながるターニングポイントは、 2017年にU
セルフリノベーションと呼ぶにはあまりに大きすぎました。 スタートして分かる大工さんの偉大さ。。 これまでのDIY経験は ”丸ノコを使ったDIYのまねごと”程度、 なのに、古民家長屋一棟丸々という想像もつかないDIYの規模に、 五里霧中、暗中模索、いっときは座礁したかに見えましたが、 ようやく先が見えてきました。 先日は、地元工業高校との産学連携の様子を 毎日新聞に加えて地元桐生タイムスにもご紹介いただきました。 床や壁だけでなく、キッチンなどの設備や扉などの建具まで す
なぜ、いま古民家をDIYしてゲストハウスをやるのか? ぼくが答えられる理由はだいたい100個くらいあって。©️くるり いちばんビジネスライクにつまらなく言えば、 桐生がもつ自然とものづくり文化の価値を再編集すれば、とてつもない商機があるはずだし、まちの中核ともいえる重要伝統的建造物群にある好物件に巡り会えた。だし、 いちばんソーシャルに傲慢に言えば、 地域が抱える諸問題解決の糸口となるのは”人”のはずだし、その新規創出に欠かせない宿泊施設が少なすぎない?という義憤にも似た
「ポストコロナ時代の経済の変化に対応するため 企業の思い切った事業の再構築支援する。」 と銘打たれ、中小企業庁が主幹となり推められている 事業再構築補助金。 (なぜかコピーライターが) 「まちかなの古民家に、産学交流できる宿屋をつくりたい!」 (いつかは古民家サウナも..) とはじまってしまったプロジェクト これを事業の再構築と呼ばずしてなんと呼ぶ! と勇んで申請、、、 幸運にも採択いただけました。 私のような、 ビジョン先行型(会計&ファイナンスに弱点) が、採択い
Q.コピーライターと聞いてイメージするのはなんですか? 3位 そもそも、どんな仕事か分からない 2位 面白い言葉を考える人 1位 糸井重里 (当社体感より) 日本の広告文化は、彼なしでは語れない 生きる伝説、糸井重里さんの出身地、群馬県。 群馬は、同氏以外にも、 サントリーモルツ「うまいんだな、これがっ」 松下電工「きれいなおねぇさんは、好きですか」 の名コピーでも知られる一倉宏さんも輩出。 もし新人で、コピーライターの名刺をもち 「群馬出身です」と自己紹介すれ
「価値はもうその手の中にある」 2018年、初めての会社設立にあたって メインメッセージにした言葉だ。 想いの根は、Uターン移住から数年をかけて経験した お土産や観光体験の商品開発等の自社事業を通した気づき。 地域観光を真面目に考えて帰着したきっと真理。 地域が観光PRを考える際、 まず何より最初に「この地域の魅力とは何か?」 という難問にとりかからねばならない。 地域の観光、地域の商品を考えるため その第一歩にして最大の壁 「いったい本県の魅力はなんだ?」 必死に
2018年4月28日15:03 サンフランシスコ湾岸を走るUberの後部座席、 僕は少し落ち着かずにいた。 研修滞在中のわずかなフリータイム、 「予定があるんで!」と誘いを遮るようにホテルを飛び出した。 サンフランシスコの対岸(通称イーストベイ)を臨むベイエリア。 片側には住宅が多く立ち並ぶエリアで僕を乗せたプリウスが止まった。 本当にこんなところにあるのか? サンフランシスコは治安が不安なエリアが一部ある、 さらにここはダウンタウンから少し離れた場所… 不安になりかけ
コピーライターを名乗りはじめて以来10年以上 その職能人口の少なさ珍しさもあってか、 打ち合わせや取材先では、興味関心を抱いていただけることが多い。 対面者のリアクションを見続けた実感として、 一般の”コピーライター”への意識・イメージは3タイプに分けられる。 1.そもそもコピーライターよくわかんない。 「コピーライターに初めて会った」と言われることが多く。何をしているかイメージが湧かない様子で「文章書く人?」くらいの認知。 2.面白い言葉、文章を考える人。 奇をてらった
目立てば勝ちよ。作ればモノが売れる時代のAttention 人がモノやサービスの購入を決定するプロセスを表す用語で、 AIDMA<アイドマ>という言葉があった。 (”あった”というのは、すでに時代に合わない死語同然だから。) それぞれのアルファベットは、 A 認知・注意(Attention) I 興味・関心(Interest) D 欲求(Desire) M 記憶(Memory) A 行動(Action)を表し、 消費者に商品・サービスを購入してもらうまでには、 その存在を認
かつてあのビル・ゲイツが自身のブログで 「いまのシリコンバレーを知りたいならこれを見ろ」と 紹介したHBOの海外ドラマシリーズがある。 ↓実際のゲイツのブログ記事 以前からそのドラマ『シリコンバレー』のファンであった僕は、 2018年、偶然機会をいただき訪れたカリフォルニアで、 同作にも出てくるパロアルト(シリコンバレーの主要部)の 街並みを眺めながら、「ドラマに出てくる街並だー!」 「アーリックが車で走ってそー」「パイドパイパーひゅー!」 など、ひそかにひとりでアガりまく