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普段の食事のはなし

普段どんな食事をしてるの?旦那さん、和食食べられるの?

この質問、イタリアの親類からも友達からも結構頻繁にされます。うちの夫は納豆以外何でも食べます。時間がなくてどんなに簡素な食事であろうと、腕によりをかけて台所に籠ってご馳走を作っても、「どう?」と聞けば「うん、おいしいよ。」くらいのテンションな事がほとんどです。

7対3くらいの比率でイタリアン/和食の食事かなと思います。とは言っても、日本の食卓って結構色んなテイストをちょっとずつ食べたりするところありませんか?うちの母が作ってくれていた食事は居酒屋風って本人も言っていて、みんなの食べたいものや残り物とか色んなものがちょっとずつみたいな事が多かったので、私の作る食事も結構そんな感じです。もちろんイタリア料理も作ります。

母があまり肉を好んで食べないので、昔から野菜や魚の料理が多かったような気がします。私も年々肉をおいしいと感じなくなっていて(完全に肉なし生活は無理だけれども)、近年は時々突然肉を全く受け付けなくなる時期があったり、食べられる時も濃い味付けでないと嫌なので、魚や豆を食べるようにしています。

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これは今日のお昼ご飯。ご飯は、イタリアのミネストローネ用の小さい粒のお米で、今日はキノアを一緒に炊いてみました。生食用のまぐろをわさび醤油で和えたもの、ほうれん草のおひたし、マッシュルームをにんにくと炒めたもの、茹でた人参をオリーブオイルと塩、オレガノで和えたもの。

マッシュルームと人参は、お姑さんの食卓でも食べたことがあるのでイタリアン?でも残りはザ・和食。こんな感じの食事が私は好きですし、夫もおいしいと言うのでよくこの手の食事はします。

週1、普段は日曜日のランチを夫の実家でするのですが、そこでは基本パスタと肉が出てきます。義両親も夫の弟の奥さんもみんなシチリアの同じ村出身なので、ミラノあたりではあまり食べないようなメニューも出てきます。最近食べたものだと(写真がないのですが)、カッサテッレと呼ばれる1品。餃子の皮よりもう少し大きくて厚い皮(硬質小麦粉なので黄色っぽい)でリコッタリーズを包んで餃子のように閉じたものを、ポトフのような色々な肉と根菜の煮込んだ時にできるスープで茹でて食べました。リコッタチーズはちょっと甘いので、しょっぱいスープとのコントラストがおいしいです。そしてもちろん煮込んだ肉や野菜も食べます。

正直なところこの手の肉の味がダイレクトな料理は苦手なので、実家ではちょっと食べますが、お土産で貰って来た分のお肉はモスタルダという果物をマスタード風味のシロップにつけられたものと一緒に食べることが多いです。このモスタルダはロンバルディア州のクレモナ(ヴァイオリンで有名)あたりの名産品。

時々パンも焼きます。捏ねるのが面倒なので、夜寝る前に材料をささっと混ぜて、少ないイースト菌でそのまま次の日の午前中まで発酵させて、ル・クルーゼの鍋に入れてそのまま鍋ごとオーブンで焼くレシピを使います。

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こんな感じで焼いた日がもちろん一番美味しいけれど、3日くらいはまあまあおいしく食べられます。

フォカッチャやピザもたまーに作りますが、元々炭水化物が大好きであるとすぐに誘惑に負けてしまうので、ロックダウン生活で太って以来あまり作らないようにしています。特にパンはうちのすぐ近くに安くておいしいパン屋さんがあるので、食べたい時はそこで少量買う!

私は料理が好きですが、不器用すぎてあまりきれいに素材を切れないし(何年経ってもちょっと包丁使うのが微妙に怖い)、盛り付けも雑なのでお客さんを招いて色々料理するのはあまり得意ではないです。でも、簡単な調理でもするとストレス発散になるので毎日ちょこちょこ何かしら作っています。冷蔵庫を開けてざざっと大まかな工程を考えていくつもの鍋を同時に使いながら時間内に仕上げていく感じの脳みその使い方が数独やってる時と同じくらい好きです(笑)急にスイッチが入ってものすごい集中力で暗譜する感じともちょっと似てるかも。

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