年に1度のカレーの会
年に1度の「南インドカレーの会」。
告知は直前、予約は電話、メニューは1種類。なかなか不便な形態であるにも関わらず、今年もありがたいことに満員御礼!
会場は「アトリエつむぎ」。友人でもある店主の梢さんは、このちいさなアトリエで食事や喫茶を営んでいる。空間、料理、デザート、そして本人の佇まいも清らかそのもの。そんな場所でカレー屋をさせてもらえるなんて、なんと幸せなことだろう、と思う。
献立は「サンバール」という南インドの酸味のあるさらっとしたカレーとおかずや添えものが9種類。
ごはんの上には「パパド」という薄いせんべい的なものを添えるはずだったのに、うっかりして、最初の何皿かにつけ忘れてしまった…
なにより楽しみなのが梢さんのデザート。毎年この日のために、スペシャルデザートを作ってくれる。今年は「秋のパフェ」。
客席からは歓声があがり、そのあと沈黙が流れる(みなさん集中して召し上がる)。
アイスもソルベも、上にのったマカロンも(パフェにマカロン!?)、すべて自家製。幾層にも重ねられた秋のうっとりとしたあまやかさに、時折ラムが香る。一口ごとにあたらしい味が生まれるパフェは、まるで万華鏡。
聞けば聞くほど手が込んでいて、その工程を想像するだけでめまいがしそうなほどなのに、作り手はどこまでも謙虚な姿勢を崩さない。このデザートのためだけにでも、カレーの会を続けていけたらなあ、と思う。
さいごのお客さんがお帰りになった後、わたしたちもカレーとパフェを楽しむ。今日1日の出来事を思い出しながらおしゃべりする、年に一度の幸せな時間。
「来年もぜひ」
どちらともなく言い合って、荷物を車に積み、満ち足りた気持ちで帰途に着く。
いらしてくださった方々と梢さんに心からの感謝を。来年も、またきっと。
【南インドカレープレート2023】
スパイス卵
サンバール(南インドの酸味のあるさらさらカレー)
南瓜とココナッツのイエリセリ
万願寺のスパイス肉詰め
ライタ(薬味入りヨーグルト)
ゴーヤのアチャール(インドの漬物)
カチュンバル(きざみ野菜インドスタイル)
じゃがいものポリヤル(スパイス炒め)
ライス/ポディ(インドのふりかけ)
パパド(インドの薄焼きせんべい風スナック)
【秋のパフェ -Atlier tsumugi-】
洋梨のソルベ
ショコラグラノーラ
レモンメレンゲ
チャイアイスクリーム
いちじくジャム/柿のソース
ぶどうのジュレ
秋のフルーツいちじくシロップマリネ
ラム生クリーム
マカロンショコラ
アーモンドクッキー
セミドライりんご
エディブルフラワー/レモンタイム
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