勉強を楽にするためのtipsー策をこらして効率的に
先日SNSで、いま現在アメリカの大学院で学んでいる方の投稿を観た。勉強に、教室での授業に、ついていくのが大変…という内容だった。課題図書を読んでいったのにディスカッションについていけず、情けない気持ちになったそうだ。
うううう、わかる!わかるよ!!
その悔しさ、切なさ、やるせなさ。
心臓がきゅうっと締め上げられるようだ。
英語力が足りず課題図書が読み終わらない、ディスカッションに入れない・ついていけない、教室内でのレベルの高いやり取りにただただ圧倒され呆然とする…
日本にいた時はそれなりに仕事もこなしてたし万事スムーズでした、と思ったけど、今ここにいる私は教室内の熱狂に取り残され、言葉もうまく出てこず、情けない限り…
そんな状況、私もしょっちゅうあった。
そこで今回は、そんな中でもひねりだした「勉強を楽にする(かもしれない)ちょっとしたTips(秘訣)」を書こうと思います。
あくまでも私の例なので、「もう知ってるよ!」「そんなんじゃ役に立たねーよ!」というのもあるかもしれません。その場合は読み飛ばしてくださいね。
あ、あと、私が大学院で学んでいた時代にはChatGPTがまだありませんでした!!!(たった3年前なのに!)
なので、ここにはChatGPTを使った勉強法は出てきません。
今は、ChatGPTやAIを使ってもっと効率的な勉強方法もあると思います。
それでは、いきます。
まず、
【READING】
*音声版で聴く
授業のテキストブックや課題図書。授業によって2-3冊、もしくはそれ以上を、授業までに読んでくることを課される。そもそも本が分厚い(10センチくらい平気である)のに、次の授業までに1章ずつ、または1冊(!!!!)読み終えてから授業に参加しろ、というのもあって、どんな拷問だ?って思う。
私がとっていた授業の中には1週間に1回ではなく、毎日そのクラスがあるという時間割もあったので、毎日毎日、翌日のために大量のページを繰らなければならずほんとに拷問だった。
字面を追っているとわからない単語も出てくるし、その都度辞書を引いてると全体の意味を見失う。そして、1ページすら読み終わる前に睡魔に襲われる。他の授業のためにもレポートを書いたり、Codingの課題を仕上げたりとやらなければならないことはたくさんある。なのに、本すら読み終えることができない!! 時間が足りない!!!とパニックになる。
そこで私は、本の「音声版」を探して、音で聴いていた。話し言葉のように耳から入ってくるほうが流れが理解しやすく、記憶にも残りやすい気がする。わからない単語があっても、会話のように「流れ」で頭に入ってくるため、前後のセンテンスから意味も理解しやすい。単語の発音やセンテンスの流れも理解しやすいので、シャドーイング(真似て口に出す)をすることで、後にプレゼンやディスカッションをする時の話し方も同時に習得できる。
紙の本も同時に手元に置き、でもまず「聴く」方から始めた。
聴くのだって時間はかかる。でも、「聴く」のは他の作業をしながらでも聞ける。なので私は、食事を作ったり掃除をしたりなどの隙間時間にも必死で聴いていた。
聴きながら、気になるところや「ここがポイントだ!」と思うところは紙の本にポストイットなどで印をつける。聴き終わったら紙の本に戻り、該当ページを読み直す。
紙で文字を追うよりは音声のほうが頭に入ってきやすいし、読了や理解にかかる時間も短縮された気がする。私の場合は、ですが。
audibleなどもあるが、ネットで検索してみると意外に多くのアプリ?や出版社から本の音声版が出ていた。
私が取っていた授業の場合は、経済や起業についてのベストセラーなどの本が教科書となることが多かったので、音声版も多かったのかもしれません。
【DISCUSSION】
*最初に口火を切る
アメリカの授業では、とにかく「発言する」ことが重視される。質問でもディスカッションへの参加でも何でも、とにかく「発言」しなければ授業に参加していないとみなされ、減点対象になるのだ。
でも、そういうのに慣れていない日本人には難しい。タイミングを見計らって自分の考えを言ったり、他の人の意見に対して自分の考えを述べたりというのを、しかも英語でやるのだ。教授や学生がわあわあと話している中でうまく割り込み話をするのは、英語を母語としない場合(私)にはほんとにハードルが高い。
でも、よく聞いてみて。実はアメリカ人でも、発言の内容は意外?に大したことなかったり(失礼)しませんか。単に「僕はこう思った」とか、「あそこはああだった」とか言っているだけのケースも多い。それに対し、他の人も「僕もそう思った」と言うだけだったり、教授も「そういう視点もあるね」と受け取ったり。シンプルなやり取りでも議論が進んで、いろんな発言が出てくることが重要なのだ。
教室で一言も発せず、減点されるのはイヤだ!
そういう時は「最初に発言」する。
留学経験のある日本人の友人がくれたアドバイスだ。
先生の話が終わったり質問タイムに入ったりした瞬間に、すかさず自分の考えを言うのだ。ディスカッションが始まってしまってからだと、早いテンポの英会話の流れに入るのはなかなか難しい。日本人的な奥ゆかしい?性格だと、途中で割り込むのもためらう。
だったら、教室内のペースが出来上がる前に、トップバッターでまず口火を切ればいいのだ。
実際にやってみると、最初に言いたいことを言えばいいので、自分の意見がイケてるかどうかなんて気にせず、とにかく言えばいいだけ(そもそも誰も、どのタイミングでも、自分の意見がイケてるかどうかなんて気にしてないが)。
教授の話を聞きながら、「こういう風に思うぞ」「こんな風に伝えるぞ」などと頭の中で考えを粗々まとめて、タイミングが来たらすかさず発言していました。でも、まとまらなくてもいいんです。
とりあえず「感想」を言うだけでもOK!
よくよく聞くと、ほんとに皆大したこと言ってないから笑
実はこれ、日本人の友人がくれたアドバイス。彼女も留学経験があり、試行錯誤する中で気づいたそうだ。
実際やってみると、緊張するのも一瞬で話し出せる。一度発言すれば、その後も発言しやすくなるのでぜひやってみて。
話し出すと、教室内の誰もが自分の方を振り向いて話を聞いてくれる。
緊張するかもしれないが、実は私はこれがとても好き。前の席の人も振り返って発言する自分を見てくれるのが、なんか「皆が応援してくれてる!」という感じで勇気づけられ、もっと口が滑らかになるのだ。
まあ、私の勘違いだと思いますが笑
【Group Work】
*可能ならリーダーになる
大学院でもたくさんありますね、グループワーク。
一緒に組むメンバーによって、状況が天国にも地獄にもなりえるのは皆さまご経験ありかと思います。
一緒に組んだメンバーが気心の知れた相手だったり、知性も感性も面白い!すごい!と尊敬するような人だったりする場合は、特に何もなくともうまく運営が進むこともあるでしょう。
でも、もし一緒のチームになったメンバーと、なかなか歩調が合わない時。
私はあった。
それは起業関連の授業。ビジネスアイデアを考えて企画書を書き、ピッチをしてコンテストに臨むという内容。大量の英文での執筆やプレゼンをこなさなければならない。
同じチームのメンバーになったのは、中国から来た学生2人。要するに私を含め全員が英語は母国語ではない、という状況だ。
最初は誰がリーダーなど決めずにいた。
2人は最初から、「英語は得意じゃないから」と中国語で会話している。そして、2人で話したことを結論としてグループチャットで私に伝えてくる。そのグループチャットは真夜中過ぎに投稿があり、そこから議論が始まる。
挙句の果てに、3人で分担するはずの企画書については、2人のうち1人が「私は英語ができないから、あなたが書いて」と言ってくる。
いやいや、ちょっと待て。それも含めて3人で分担でしょ!大体、アメリカに学びに来てるのに英語を避けている場合じゃないでしょ!
3人で喧々諤々。一時は教授も巻き込み、事態は紛糾した。
そして私は、自分が犯した間違いに気づいた。
最初から、このチームのリーダーシップを取っておけばよかった…
相手に主導権が渡ってしまったため、いびつな関係になってしまった。
教授も入った話し合いの場で、なんとか公平な作業分担で落ち着く。
その後もいろいろあったが、結果的には私たちの起業アイデアがなんとコンテストで優勝してしまった。
でも、それは私たちのチームワークの結果というのではない、というのは明白だった。チームワークはがたがた…
その後、別の授業でグループワークをやるときは、最初から「私がリーダーやります」と言うようにした。リーダーといっても大学院のグループワークなので、メンバーそれぞれも存在感は大きく全部1人で背負う訳ではない。チームのメンバーと協力しあうことで、自分が学ぶこともとても多い。リーダーとしてグループワークを巡り教授とやり取りする機会も増えるので、結果として授業そのものへの理解も深まり、教授から学ぶことも多くなる。リーダーとして様々なことを率先してこなすことで、結果的に成績にも反映されるかもしれない?
まあなんか、グループワークのいざこざなんて大学院なのにあるの?と思うかもしれないが、人間がいるところ、必ず何かありますよね。そんなのもこなしつつ最大での目的である大学院での学びに集中するために、いろいろ策を練るのもありだと思います。
ざっと、思いついたtipsを並べてみました。
皆さまのtipsもあれば、ぜひ教えてください!