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咳込みながら紹介する映画
コロナ隔離中の今、自宅で一人色々やろうと思ってみるものの、全く何をして良いのかわからない。
今は2022年10月26日15:23。カレンダーを見ると大安らしいことが分かった。
とにかく、漠然と死にたくなってしまった。
死にたくなるのは久しぶりだな、と思う。数年ぶりじゃないだろうか。「死にたい」というワードはパワフルだけど、人間生きている限りたまには死にたくなるのが常だから、きっとこれは健康な証拠だな、と分析できるほどには正気だ。
昨日は楽しく過ごせた。
久しぶりに断捨離をしようと本を8割近く処分して、ついでに本棚も一つ捨てることにした。
ブックオフで買取予約をし、段ボール3箱分の本が家の中から消えることを想像すると、とたんに気持ちもスッキリした。
こんまりメソッドが提唱するように、「ときめかない」本は全部捨てた。昔感動したけど、もう一生読み返さない確信のある本も沢山あった。4冊あった川端康成の本は、全て読み終えることなく段ボール行きとなった。村上春樹が手元に多く残ったことが、なぜか私を照れくさい気持ちにさせた。
今はもう、断捨離すべきものが見当たらなくって、ちょっと心がしんどい。
こういう時は、久しぶりにタバコなんか吸いながら、世間を見下せれば楽だろうにな。
思い切り何かに対して涙を流せたら良いのに、とも思う。
仕事も家族も友達も男も、遠くに遠くにほっぽり投げたい。
意味不明な言葉を、ありったけの大声で叫ぶことができたなら。
そういえば今年は機内で映画を観る機会が多かった。
『The Fallout』という作品を、ハワイから帰国の便と、バンコクから帰国の便で計2回観た。
最後の方に、主人公の女子高生が丘の上で、"Life is FUCKIN hard!"って心の底から叫ぶシーンがあって、それが何せ気持ち良かった。音楽も抜群にカッコ良い。
一人の人間が自分自身を取り戻していく過程は、フィクションだろうと実世界だろうといつだって感動的だ。その人間がどんなに小さき存在であろうとも。
映画は良いよね。音楽を聴くのも好きだ。
そして私はいつだって文章に救われる。
つまり作品は、それに触れる人が「生きること」を望みます。
「あなたに生きてほしい」。
だからこそ、素晴らしい作品に出会ったとき、私たちは「支えられ」、「励まされ」、「救われた」と感じるのです。
隔離期間終了までに、一体いくつの作品に出会えるだろうか。