伊藤詩織さんの会見を観て。ジェンダーとは、その人の生命を揺がすくらいの、重要なもの。
当日と、翌日の会見をどちらも全部観てみました。
当日:https://youtu.be/4tMy6e6bQKY
翌日:https://youtu.be/NiMbFDb1BAQ
直接はこの内容とは関係ないかもしれないけど。
私は仕事をする上では、ジェンダーギャップを
それほど深刻に感じたことはなくて、それは
環境や関係に恵まれてきたおかげなのだれども
じわじわと身を切り取るような辛さがあったのは
家族や親戚や、身近な人との日常生活の中にある
「女性はこうあるべき」
というジェンダーバイアスだった
性暴力、とまではいかないけれども
その「べき」はそういう振る舞いをしない人に
「女性の落ち度」や「欠陥品である」のような
レッテルを貼るニュアンスがあるものが多くて
あまりその「べき」にあてはまれなかった自分は
「欠陥品」というレッテルを採用してしまったし
「イヤだ」が言えなかったり、抵抗しなかったり
結果、自分の人生として引き受けることになった
重い課題も、ないとはいえない
女性の自分を、ムリせず肯定できるようになって
自分として生きる土台、みたいなものを築くのに
40年近くもかかってしまった
だからこそ得られたものはもちろんあるし
それらプロセスの大部分を咀嚼した今となっては
これから先に目を向けているのだけれども
やっぱりね、楽じゃなかったよ。辛かった。
恵まれた中であるとはわかりつつもね。
ジェンダーというのは
日本では軽く、エンターテインメントのように
扱われることが多いのだけれど、でもほんとは
その人の生命を揺がすくらいの、重要なもので
大切にできるだけで、または大切にされるだけで
生きる力が全く変わるほどパワフルなものなんだ
てことがもっと知られるといいなぁとおもいます
誰かが、こんなふうに傷ついたり
生きる土台を揺るがされることがないように。
好奇の目に晒されるような必要がないように。
変わってほしいです。世の中。
私も、自分の小さな世界の中でしかないとしても
自分にできることを、ひとつずつ。